エロスの誘惑

劇場公開日:

解説

東京デルタ地帯に建ち並ぶ倉庫街を舞台に、肉感的な肢体を持つ女が、不思議な魅力を発散させながら、男達を次々ととりこにしてしまう。脚本は松田昭三、監督は「八月はエロスの匂い」の藤田敏八、撮影は「情婦」の山崎善弘がそれぞれ担当。

1972年製作/69分/日本
配給:日活
劇場公開日:1972年10月7日

ストーリー

東京湾デルタ地帯に建ち並ぶ倉庫群の一角にある三好ゴム第一倉庫。社員は、貧相な三十男の菊地と、堂々たる体格の十七、八歳の健太郎、そして事務員のタネの三人である。健太郎が夜学に通っているため早く帰った後、菊地はタネに結婚を申し込んだ。タネはそんな菊地に「私がどんな女か知ってるの?」と冷たかった。タネは倉庫の二階の片隅にある粗末な部屋に住んでいた。今日も、夜遅く社長の三好が訪ねて来た。三好はタネをかこっているのである。タネは三好に菊地のことをうち明けると、三好は忠実なる部下にタネを払い下げるのは好都合とばかり結婚を勧める。翌日、タネは菊地に結婚の承諾をする。喜ぶ菊地は母親の宝物であるダイヤの指輪をタネに渡した。ある日、本社から庄司という男が配属されて来た。どこか気品があり、精悍な庄司に心惹かれたタネは、二人きりの時、挑発的な態度に出た。二人は結ばれた。三好はタネの変化に気付くが、タネは菊地と寝たのだという。数日後、庄司の妻と名乗る婦人が訪ねて来た。庄司は蒸発していたのだ。しかし、庄司の姿はいつの間にか消えていた。やがて、タネは菊地との結婚を決心した。タネは誰の子か、すでに妊娠していた。

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