犯人は21番に住む

劇場公開日:

犯人は21番に住む

解説

「椿姫(1934)」「幻の馬車」のピエール・フレネーが主演する探偵映画で、S・A・ステーマン作の探偵小説を作者と監督のアンリ・ジョルジュ・クルーゾーが共同脚色したもの。クルーゾオは脚色者であった人、撮影は「にんじん」「最後の戦闘機」のアルマン・ティラール、音楽は「われ等の仲間」のモーリス・イヴェンの担当である。助演者は新進のシュジ・ドレール、「港の掠奪者」のピエール・ラルケ、「奥様は唄に首ったけ」のノエル・ロックヴェール、「珊瑚礁」のフロランシー、ジャン・ティシェ、オデット・タラザク、マクシミエンヌ、「どん底」のルネ・ジェナンらである。

1942年製作/フランス
原題:L'Assassin Habite au 21
劇場公開日:1948年12月

ストーリー

モンマルトル界隈で奇怪な殺人事件がひん発した。死体にデュラン氏と記した名刺が添えてあるのが常である。しかも警察は犯人の目星さえつかない。そこで本庁の名探偵ウエンスが登場する。彼の愛人ミラ・マルウは女優志願だが、興行主に世間をアッといわせたら採用するといわれ、探偵の助手となった。六人目の殺人があった夜ウエンスは現場附近で、殺人者は二十一番地に住んでいることを知る。探偵はジュノオ街二十一番地の下宿屋に見当をつけ、神父に変装して下宿人となる。彼につづいてミラも下宿する。下宿屋ミモザ館の下宿人は小説を書いている老女キュック嬢、ララポール教授と名乗る奇術師、医者だというランツ・コラン氏、盲目の拳闘家キッド・ロバート、その情婦ヴァニヤ等奇妙な者ばかりで、女将ポアン夫人も変人に近い。ウエンスが何者であるかもすぐに見破られ、正体を見せざるを得なかった。皮肉にもキュック嬢の死体が浴槽の中で発見され、新聞活字でデュラン氏と名刺代りに置いてあった。 探偵のモネーはランツを疑ったが、ウエンスはコランを逮捕した。ところがその翌朝ウエンスは部屋の戸の外で、デュラン氏の名刺を握っている死体を発見した。コランは釈放された。勝ちほこったモネーはランツを逮捕した。そして責められたランツが白状した時、デュラン氏署名の殺人がさらに行われてランツは釈放された。下宿人が皆、疑いが晴れたので、ポアン夫人はミモザ館で祝賀会を開いた。ウエンスとミラも招待された。コランとランツとララポールはベートーヴェンの三重奏をはじめた。ウエンスは思い当る所があり外へ出たが、ララポールがピストルをつきつけ、建築中のビルの中庭に連れ込んだ。コランとランツも現れてウエンスの逃げ場はない。殺人者は三位一体であった。ウエンスが危くみえた時、ミラ・マルウが案内した警官隊が乗り込んだ。三悪人は手を挙げた。

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