モンナ・ヴンナ

解説

原作マキャヴェリである。原作にない人物があって、原作にある人物がなくなっている。パウル・ヴェゲナー、リー・パリー、オラフ・フョルトなどが出演。無声。

1922年製作/ドイツ
原題:Monna Vanna

ストーリー

15世紀の暮れつ方、イタリア戦乱時代の頃、ヴェネチアはピザとフィレンツェとの反目を仲裁し、ピザの将軍ギドオ・グルリノとフィレンツェの娘マッダレナ・パツギとを婚約せしめる。ギドオは式の始まる前洗濯女のジョヴァンナを見染める。かねてマッダレナと恋仲のフィレンツェ傭兵隊長ヴィッテルリはこの婚約を悦ばず、マッダレナをなじる。淫奔な女は男を丸めてしまう。マッダレナ密会中の報にギドオは激怒してヴィッテルリを刺す。それをジョヴァンナが助けてヴィッテルリに思いを寄せる。かくて暗黙の反目のうちにピザ方はピザへ、フィレンツェ方はフィレンツェへ帰る。その折ギドオは命じてジョヴァンナをピザへ伴わしめて尼院に置く。かくて密かにチェザレ・ボルジアと通じしフィレンツェはギドオがマッダレナと結婚しないのを怒りギドオの陰謀を嗅ぎつける。フィレンツェに赴いた折、ギドオの計は暴露し再び平和が破れる。ギドオはピザに帰りジョヴァンナと結婚の式を挙げる。その夜フィレンツェの大軍は攻め来ってピザを囲む。かくて幾月、ピザは弾薬食糧ともに尽きる。ギドオに恨みを抱くヴィッテルリはジョヴァンナを一夜唯一人陣営へ寄越せば弾薬食糧を送ろうと申込む。ジョヴアンナは怒るギドオをなだめてピザの民のためにヴィッテルリの陣営に赴く。そしてヴィッテルリこそ過ぎしヴェネチアに相遭うた人と判って二人は夜を語り明かす。ヴィッテルリ反逆の報にフィレンツェ軍は騒ぎ立つのを弟パオロの計いで二人はピザに行く。ギドオはヴィッテルリを投獄する。折しもフィレンツェ軍の攻撃にギドオは打死する。牢を逃れたヴィッテルリはフィレンツェが弟パオロを刑したのを憤りピザ軍を指揮してフィレンツェ軍を撃破し、ピザの総督となってジョヴァンナと結婚する。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く