ボルジア

解説

ボルジア一家の横暴を描き、ユージェニオ・ジラルドニとアンリ・ピアチエンチニが出演している。壮麗な大道具、立派な衣裳、多人数の出演、綺麗な染調色の大作。無声。

1920年製作/イタリア
原題:The Borgia

ストーリー

プロローグ--一九四二年僧正ロデリッチ・ボルジアは選挙に勝って法王アレキサンダー六世となる。劇--六世の長子シーザーは悪辣な男であった。ボルジア一家の旭日の勢を以て天下の事彼を妨ぐるものはなかった。フランスと結ぶために妹ルクリースの夫アルフォンサスを殺害せんと計った彼の計画は遂に妻ルクリースや茶坊主ヴィチュペリオ等の守護も及ばずして遂行せられた。為に市民の激怒は凝って反乱となる。しかし群集も法王を見ては力忽ちにくじけた。エピローグ--ルクリースは父や兄に迫られてフランスの有力者と政略の為再婚する。茶坊主は昔の己の恋人にしてシーザーの為に盲目とせしめられたる娘と此の地を去る。

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