女の掟

解説

一九一九年八月二十五日に発売されたユニヴァーサル社特作映画である。これをイギリスのジョン・ティペット会社が権利を得て字幕等を付け換えて発売したもの。リチャード・ハーディング・デイヴィス氏とジュールス・エッケット・グッドマン氏合著の舞台劇The Trapを、イーヴ・アンセル女史が脚色し、新顔のフランク・ライヘル氏が監督して製作された。主役は「何者」でその典雅な芸風を紹介されたオリーヴ・テル嬢、相手役は永くマーセロー嬢の相手をしていたシドニー・メイソン氏、その他「隠されし情火」や「犯罪簿に載れる女」に出演したジーア・オースティン氏も出演している。無声。

1919年製作/イギリス
原題:A Woman's Law

ストーリー

クロンダイクの産金地に、ヘンリー・カースン老人は娘のジャンを連れて出稼ぎに来ていた、ネッド・ファロンと云う青年は、老人を助け、ともども金の発見に働いていたが、彼はひそかにジャンを恋していた。彼の兄のスティーヴはシアトルに妻子あるにも係わらず、ジャンを欺いて秘密に結婚した。二人の結婚を知っているのはドク・スローンと云う悪人只一人であった。幾程もなくスティーヴはジャンを棄てて他国に渡って死んでしまう。ジャンを心から愛しているブルース・グラアムは数年後アメリカに帰ってから彼女と結婚して幸福な家庭をつくる、しかるにスローンは鉱山業の老練家と云う触れ込みでアメリカへ来ていた、そしてネッドがかつてカースンとの約束に従い、発見した金鉱の半分の権利をジャンの名義に書き換えたのを知り、且はジャンの妹ヘレンを弄ぶ為ジャンに向かってスティーヴは生きているから、重婚したのだぞと脅迫し、ネッドには、彼とジャンが醜関係あると公表するとて口止め金を強要した。二人が格闘してスローンがネッドを狙撃せんとする時、ジャンはネッドを助ける為スローンを銃殺した。ネッドは彼女の罪を身に引き受けたが、正当防衛として無罪と成り、ジャンも夫からの誤解を釈く事が出来た。

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