砂漠の決闘

劇場公開日:

解説

「かくて我が恋は終りぬ」のオーブリー・バーリングとマクスウェル・セットンのコムビが一九五二年に製作したテクニカラー色彩アフリカ冒険劇。「熱砂の掟」のロバート・ウェスタービーが自身のオリジナル・ストーリーを脚色し、記録映画出身のジャック・リーが監督した。撮影は「赤い風車」のオズワルド・モリス、音楽作編曲は「かくて我が恋は終りぬ」のロバート・ジルの担当である。ハリウッドから招かれて「シェーン」のヴァン・ヘフリンと「追はぎ」のワンダ・ヘンドリクスが「熱砂の掟」のエリック・ポートマンと共演し、以下「黒鷲」のチャールズ・ゴルドナー、ジャック・フランソワ、「哀愁のモンテカルロ」のジャク・ブリュニュ、アレク・マンゴ(「艦長ホレーショ」)などが出演する。

1952年製作/88分/イギリス
原題:South of Algiers
配給:BCFC=NCC
劇場公開日:1953年12月13日

ストーリー

考古学者バーネット博士(E・ポートマン)は“モロクの面”はじめ二千年以上前の古代エジプトの秘宝が埋蔵されているというマーカス・マニリウスの墳墓を発掘するため北阿にむかうことになった。しかし資金難のため、案内人の代りとしてアメリカ人のアマチュア考古学者でジャーナリストのニコラス・チャプマン(V・ヘフリン)をしぶしぶ同行させることにした。アルジェの飛行場でバーネット博士は娘アン(W・ヘンドリクス)とその許婚に会い、同行をせがまれたが許さなかった。その夜ホテルで一行は二人のならず者のために墳墓の在りかを示す地図の写真を奪われた。かくて、善悪二組の探険隊がアルゼリアの南を指し、サハラ砂漠を横断して行った。アンも許婚も博士にかくれて一行のうちに加っていた。サハラ砂漠の真中で大砂嵐に遭った一行は、ならず者たちに追いつかれた。彼らはチャプマンを誘い出し、ピストルで脅して道案内をさせようとしたが、土地に明るいチャプマンは彼らを欺いて土匪のいるところへ連込んだ。忽ち発見された三人は捕えられて一人は殺され、一人は重傷を負い、チャプマンは危く脱出して博士一行と再会した。そのとき、アンとチャプマンは互いに愛し合っていることを知った。一行はついにマーカス・マニリウスの墳墓を発見し“モロクの面”の凄じい形相にも接することができた。

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