続・夕陽のガンマン 地獄の決斗のレビュー・感想・評価
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クリントが性格悪い
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西部劇。クリントを裏切った仲間をクリントがこらしめた。
その後クリントはそいつに殺されかけるが運よく生きのびる。
瀕死の者が、宝を隠した墓地の石碑名をクリントに教えて死んだのだった。
それを知ったクリントを殺すわけには行かなかったのだった。
こうして2人はまた手を組んで財宝を探すこととなる。
そこにまた別の悪い奴も参加し、クリントはそいつを撃ち殺す。
そして財宝を手にし、半分は仲間に渡すも砂漠に置き去りに。
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まあ古い映画なんで価値観が今と違うんだろうけど、
砂漠の真ん中に仲間を置き去りにするって趣味が悪い。
ある意味殺す方がまだ親切ってもの。
しかもそいつに後から襲われて殺されかけるってのもダサいw
奇跡が起きて生き残るんやが、そういうのが格好良い時代だったのだろう。
冗長で粗いストーリー
南北戦争末期の戦場を、20万ドルの金貨を探しに3人の悪党がお互いに出し抜こうとする設定。何故か南北戦争絡みのストーリー。最後の方で北軍に志願してという部分では、かなり多くのエキストラが出演。橋の爆破、蒸気機関車等、かなり製作費もかかったのだろうと思う。
しかし、3人が、何度かそれぞれの命を狙うという辺りでは、遮るもの何もないのに、いきなり現れて銃を突きつけるシーンが多く、それはちょっとないでしょって。名前を聞かずに志願を許したり、縛り首での賞金稼ぎも手口は流布されているでしょと思ったり、お互いに裏切ったりしているのに、相手を生かしていたりとかなり粗い筋書。その割には、鮮やかな決闘シーンは抑えめで、冗長で飽きてしまった。
南北戦争との絡みでは、無駄に死んでいく兵士が多い中、金のために争っている方が、ましだというメッセージ性を感じてしまって、少々、不快。日本の映画では、あまり金のために犯罪を犯すっていうのが多くないので、自分は、最近この辺りがいけ好かない。
アーチー・スタントン!
子供の頃に何度もテレビで観たはずの映画ですが、そのぼんやりとした記憶をあっさり塗り替える凄まじい熱量を放つ作品。やはりクライマックスのサッドヒルでの決斗が素晴らしいですが、その直前に挿入されるお話とほとんど関係のない橋梁爆破シーン。キャストのすぐ近くまで破片が飛んでくる容赦ない映像に身の毛がよだちました。セルジオ・レオーネ恐るべし。
三部作では一番まとまってる
パクリの用心棒、話が分かりづらい夕陽に比べると、背景の南北戦争のスケール感、三人三様のキャラクターの明確性、終盤のスリラーなど、良くまとまった作品です。
ただマカロニは安っぽくてガサツなところが魅力ともいえるので、三部作では一番マカロニらしくない、とも言えます。
しかし2時間40分は長すぎる、1時間半で十分。最近の無駄に2時間超え作品を思い出した。
傑作!
子供の頃に憧れた世界が詰まってた。
広い荒野、ピストル、イケメン、いかした音楽、金、暴力、セックス、馬、酒、タバコ、ファッション等、そして盛り上がる決闘シーンとラストの結末、颯爽と去る主人公。完璧です。
昔からテレビでの放送含め何度も観てきたけど、編集されてない3時間バージョンは途中眠くもなります。
なのに評価が下がらないのは優れた箇所が多くて引き上げてしまうから、そしてその優れっぷりが他に例を見ないほどの出来だからです。
【”何でこの作品は、こんなに面白いのか!”エンリオ・モリコーネの一度聞いたら忘れられない音楽を背景に”善玉””悪玉””卑劣感”の20万$を巡る攻防を描く、マカロニウエスタンの傑作。】
■一応、作品内容の概要を記す・・。
南北戦争末期の西部。
ジョー(善玉:クリント・イーストウッド)とテュコ(卑劣漢:イーライ・ウォラック)はコンビを組んで賞金を稼いでいた。(悪逆を繰り返したテュコが、絞首刑になる寸前に、ジョーが縄を打ち抜き懸賞金を分け前とする・・)
ある時、テュコを裏切ったジョーをテュコが灼熱の砂漠を歩かせ、痛めつけているところへ、南軍の兵士たちの死体を乗せた馬車が通り掛かる。
瀕死の兵士で、ジョーやテュコ、そしてエンジェル(悪玉:リー・ヴァン・クリーフ)が狙っていた、ジャクソン=ビル・カーソンは20万ドルの隠し場所と引き換えに水を要求する・・。
が、ジャクソン=ビル・カーソンが、事切れる前に口にした隠し場所を聞いていたのは、ジョーのみであった・・。
◆感想
・ジョーやテュコ、そしてエンジェルを演じた、クリント・イーストウッドとイーライ・ウォラック、そして鷲鼻のリー・ヴァン・クリーフのキャラ立ちの良さが魅力的である。
- 個人的には、テュコを演じたイーライ・ウォラックの悪人だが、何故か憎めないキャラが好きである。何となく、三船敏郎が「羅生門」で演じた多襄丸を想起させる、破天荒な人物が、この作品を支えている気がする。
・南北戦争の描き方も、橋を落とすシーンなど見応えがある。
・そして、ラスト、20万$が眠る”アーチ・スタントン”の墓に集結する、ジョーとテュコ、そしてエンジェル。三つ巴の騙し合いの戦いを制したのは誰か・・。
<以前、BSで観た際には、162分の完全版であったが、今回は178分の完全版を鑑賞。(だが、どこがカットされていたかは分からない・・。)
シンプルな作品構成でありながら、ジョーやテュコ、そしてエンジェルのキャラ立ちが素晴しく、どこかユーモアを漂わせた作風も佳き作品である。
勿論、エンリオ・モリコーネの一度聞いたら忘れられない音楽が、今作の風合を高めているのは、間違いないと思われる作品である。
今作は、タラちゃんが”凄く好き!、一番好き!”と言うのが良く分かる作品である。
勿論、私も好きで冒頭、エンジェル(悪玉:リー・ヴァン・クリーフ)が情報提供してくれた男や、その息子も情け容赦なく撃ち殺すシーンも、鮮明に覚えていた作品でもある。>
■補足
・マカロニウエスタンの邦題は、どれも似ていて、”この作品、観たんだっけ??”となるのは、私だけであろうか・・。
善玉、悪玉、卑劣感
2021年7月4日
映画 #続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 (1966年イタリア)鑑賞
#クリント・イーストウッド と #リー・バン・クリーフ の共演か!と思ってたら、もう一人、#イーライ・ウォラック という方も主要人物でして、この方は、#アクターズ・スタジオ 創設メンバーの1人だそうです。以上です
。
安易な邦題で損した?
1作目も??だったけど、2作目にして個人的には崩壊。邦題を思わせるシーンはなく、原題の方がずっと分かりやすく、作者の意図を示している。1作目の成功で予算もついて大作、先入観なく観たらスペクタクル西部劇、南北戦争の軍資金という着想も悪くないのに。半世紀近く昔の邦題に、なにかとてもがっかりな気持ち。
映画も、音楽も悪くないが、イーストウッドとリー・バン・クリーフの絡みも少なく、南北戦争の関連シーンも中だるみ感あり、3時間でなく2.5時間以内にまとめて欲しかった。
危ない撮影余話
お馴染みのマカロニ・ウェスタン、原題はThe Good, the Bad and the Ugly(善玉、悪玉、無頼漢)、続が付いているが別の話です。
一応クリント・イ-ストウッドは善玉とされていますが他の二人より多少はましなだけで立派な犯罪者、総じて野蛮で荒っぽさが売りなのでしょう、面白いのはわざわざアウトロー物語に戦争を絡めて非道性を希釈している脚本家の悪知恵でしょう。知ってしまえば凡庸な筋書きなのですが映画としてみると完成度の高さに惹きこまれます、流石、マカロニ・ブームを起こしただけのことはありますね。
脱線ですが余談が多いのも本作、悪玉役のリー・ヴァン・クリーフですが映画とはいえ女性は殴れないと拒否、スタントマンと編集で誤魔化したようです、悪役俳優でも立派なジェントルマン。
カメラが回っていないのにセットを爆破してしまったというドジなエピソードで有名な映画、これはスペイン陸軍がエキストラ協力してくれたお礼に大尉に起爆装置を託したがスタッフの会話を指示と勘違いしたらしい。映画の橋は作り直して2度爆破されたことになる、おまけに南北戦争の頃にはダイナマイトはまだ出来ていなかったのに誰も気づかなかったというお粗末さも加わって泣き面に蜂状態。手錠を列車で切るシーンは実写だったらしい、もう少し頭を上げていたら列車のステップに当たって即死だったと後になって分かったというがスタッフの安全意識の低さには唖然とします。身の危険という訳ではないでしょうが煙草嫌いのイ-ストウッドに葉巻を吸わせ砂漠を引き回すなど懲りたようでイ-ストウッドのセルジオ作品出演はこれが最後になりました。
笑えてかっこいいウェスタン!
凄く面白かった!3人ともに「名前」はあるけれど、実際それぞれがuglyでbadでgoodでもあるのが気に入りました。早撃ちイーストウッドが一番かっこよい!あのボンチョ、この映画でこんにちは!
ロードムービーなんですね!それで多分わかったことがあります。2003年のNHK大河は「武蔵 MUSASHI」で新之助(今の海老蔵)が宮本武蔵を演じました。お通は米倉涼子。その大河の音楽は、担当プロデューサーがイタリアまで行ってモリコーネに依頼したんです。その話を聞いた当時の私にとってモリコーネはニューシネマパラダイスの人でした。でも違う!この映画見てわかりました。プロデューサーはこの映画のモリコーネを愛していて、それでロードムービーとしてのMUSASHIを作ったんだと思います。逞しく武蔵を追う女なんだから逞しいお通じゃなきゃだめなんだって言ってました。モリコーネの音楽をバックに、ひとりだったり、二人だったり三人の若者を前を向いてひたすら歩かせたかったんだ。そして決闘!!本人に聞きたいのに叶いません。今年の初夏にお亡くなりになったからです。つい最近知りました。
この映画のこと教えてくださった近大さん、ありがとうございます。
面白い part 2
パート2が成功する確率は何パーセントぐらいだろうか?もちろんビジネス的にはほとんど成功するだろう。しかしファンが見て、ああ面白かったと思うようなパート2は多分5作から10作に一つぐらいではないだろうか?そしてこの Part 2はそんな貴重な面白い Part 2であった。オリジナルがどちらかと言うと本格派で芸術作品のようなものを醸し出しているのに対し Part 2は純粋な大衆娯楽映画だった。主人公が単なるかっこいい正義の味方になってしまったが、それはそれとして 面白い映画だたと思う。なんといってもダーティーハリーをもう一度見れて楽しめて良かった。
The Good, the Bad and the Ugly
以前の二作品に比べると戦争映画の要素がかなり強く、かなり予算がかかったスペクタクル映画に感じる。物語を通して20万ドルを巡るスケールの大きい冒険を描く。本作は三人の主人公が登場し、それぞれの登場シーンは鮮烈で個性的だ。セルジオレオーネのねちっこいカメラワークはこれぞマカロニウエスタンといった感じ。エンジェルの手下にトゥーコと協力するシーンは音楽と共に興奮する。そして最後のサッドヒル墓地のセットのスケール感と決闘シーンは正に映画史に残る素晴らしいものだと実感した。
友達いるやつ、いないやつ
友達のいる奴、いない奴。ドアから入る者、窓から入る者。「人間には2種類ある」を連発するトゥコ。『スウィングガールズ』でも使われたほどの有名なモチーフだ。 ウォラックがugly、ヴァン・クリーフがbad、イーストウッドがgood。後世でよく使われる文字の挿入も面白い。
砂漠を歩かされ、顔がただれてしまう様子。リー将軍万歳!と言ってしまい、北軍の捕虜になってセテンサと出会うシーン。騙し騙され、2本線のストーリーが見事に絡み合い、次々と展開して飽きさせない。ストレートすぎる『夕陽のガンマン』よりも絶対に面白い。殺した兵士と手錠で繋がれたままでいるトゥコがレールの上に置いて列車に轢かせるシーンも使われていますね。
面白い部分がかなり多いのだけれども、後半に南北戦争を取り入れたことが蛇足気味。その前にセテンサの部下を殺してるんだから、あの場面でクライマックスを迎えるのがベストかもしれない。180分は長い!(エクステンディド・イングリッシュ・バージョンにて)
『サッドヒルを掘り返せ』の予習
あれだけのおバカさんたちを生産した映画とは一体どんなものなのか? 確かめるために鑑賞。
長さの割には長さを感じないのは、三者の駆け引きに引き込まれるからか。お笑い担当卑怯者がいいキャラだからか。
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