首狩族

劇場公開日:

解説

「大陸の驚異」に次ぐ、探険記録映画の第二作で、今回はニューギニア島にキャメラを持ちこんでいる。前作同様、E・V・H・エメットが解説を執筆し、作曲をジェームズ・スティーヴンス、音楽監督をドック・マシースン、撮影をデス・バートレットが夫々担当した。J・アーサー・ランク提供による。

1955年製作/65分/イギリス
原題:Armand and Michaela Denis among the Headhunters
配給:BCFC=コロムビア
劇場公開日:1956年1月10日

ストーリー

ニューギニア島--それは豪州の北岸側にある、世界第二の大きな島であり、地球に数少くなった人跡未踏の未知の世界である。一行が最初に足を踏み入れたセピク峡谷地帯には、首狩族が住んでいた。彼等は残酷きわまりない種族で、鰐を崇拝するあまり、己れの背中にナイフで異様なキズ模様を彫ったり、敵とみれば倒して首狩りをやり、自分の棒の先に、その首数だけフサをつけて誇るのだった。さらに足を進めた所に、チンブウ族の国があった。彼等は食生活に於て火を知らず、原始時代と同じ生活で肉は石で蒸して食べていた。しかし、縦横に走った川を鰐の危険を犯して泳いで渡る必要のないように、立派な吊橋をかけていた。さらに足をのばした一行は、ワギ峡谷で、チンブウ族と同じ種族の原住民の集落を発見した。彼等は、その身を鳥の羽根で飾りたてていたが、その中に極楽鳥の羽根を見出して、この辺りに極楽鳥の往むことを知った。極楽鳥は、このニューギニアのみに住む最古の鳥類の一種で非常に珍らしい鳥であるが、ことに“サキソニーの王様”と呼ばれる一種は、いままでにただ一度だけしか人間の目にふれたことのない最も珍貴な鳥である。アーマンド夫妻は、さまざまの凝った装身具をつけるのが男性ばかりで、女性は全然飾りをしないという、全く正反対な習慣を興味深く感じながら、極楽鳥、ことに“サキソニーの王様”をキャメラにおさめるべく苦心したが、ようやくそのチャンスに恵まれた。この鳥の生態がキャメラにおさめられたのは今度がはじめてである。かくして、これら多くの未知の驚異の発見をみやげに、アーマンド夫妻一行の探険隊は帰路に向った。

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