チャンスに体を賭けろ

劇場公開日:

解説

ビルギッタ・ステンベルイのシナリオをグンナール・ヘルストレムが演出した風俗ドラマ。撮影はマルティン・ボディン、音楽はトルビョルン・ルンドクイストが担当した。出演はリレービ・ベルイマン、エスタ・エクマン、「第七の封印」のベティル・アンデルベルイ、オーケ・フリーデルなど。

1963年製作/スウェーデン
原題:Chans
配給:東和
劇場公開日:1964年6月17日

ストーリー

マリ(リレービ・ベルイマン)は十六歳。鑑別所生活を終えて、新しい職場で働くようになったが、人の冷たい眼や嘲笑に耐えられず、逃げだしてしまった。ストックホルムの昔の仲間のところに帰るしか考えられなかった。恋人だったモニが待っているはずだ。ストックホルムまでの道は、一本の煙草、一杯のコーヒー、寝場所を提供してくれたお返しに、彼女自身を与えるしかなかった。やっとモニの所についた彼女を待っていたのは、別の娘の冷たい仕うちだった。彼女は昔の知り合いのナタン(ベティル・アンデルベルイ)を思い出した。彼は麻薬患者で性的倒錯者、彼女の体の代償を求めずに親切にしてくれるただ一人の男だった。彼女の安息所となった。だが、その幸福も長くは続かなかった。彼の行動を嗅ぎつけた警官の手入れをうけたのだ。マリは夢中で逃げた。そして、ステファン(エスタ・エクマン)に助けられた。良家に育った大学生である。優しくいたわってくれる彼と結ばれたことは、彼女にとって夢のようだった。幸福を失うことはできない。彼女は女らしさを取り戻しはじめた。そんなある日、窓外を車で通るモニ達を見、声をかけてしまった。彼らは意味もなくマリに残忍なリンチを加えた。仲間と信じていた彼女は悲しみに酒をあおった。傷つき、酔ったその夜のマリを、ステファンは理解出来なかった。マリは愛する恋人をあとに何度目かの放浪に出た。足は自然とナタンの家に向った。だが、待っていた刑事に、彼女は麻薬の運搬人として逮捕された。再び鑑別所に帰った彼女を、昔の仲間が迎えた。

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