悲しい奴

劇場公開日:

解説

デイヴィッド・キューヌの原作『死んだ男の手』をルネ・セビーユが脚色、TV出身のジェス・フランコが演出したサディスティック・スリラー・ドラマ。撮影はマルク・クレマン、音楽はダニエル・ウィットが担当した。出演者は「ビキニの裸女」のハワード・ヴェルノン、アンナ・アスター、ポーラ・マルテル、テュリア・ネルソンなど。

1963年製作/フランス
原題:Le Sadique
配給:東京第一フィルム
劇場公開日:1964年4月18日

ストーリー

オーストリアのある村で残忍な殺人事件が起った。異常性格者の犯行である。新聞記者のスタイナーは村人達の噂をもとにフォン・クラウス家を洗い始めた。その家は殺人鬼の家系で、陰惨な顔だちのクラウス男爵(ハワード・ヴェルノン)と甥の青年ルドビクが住んでいた。さらに別の殺人事件が起き、警部はアリバイの曖昧な男爵を逮捕した。しかし、次に襲われた女が同じ手口であったため、男爵は釈放された。ルドビクは恋人マルガレット(ポーラ・マルテル)をサディスティックな愛し方で、邸の地下室に眠る器具を用い、ついに彼女を死にまで至らしめた。ルドビクこそが先祖の血の流れている殺人狂だったのだ。スタイナーも彼がホシであるとの確信を得た。彼はルドビクとドライブに出る許婚者リーンに注意をしておいた。男爵も甥の挙動不審を感じ警察に連絡、警察の車も、尾行していた。沼地に着いてルドビクは殺人鬼と化し、リーンに迫った。が、警察の追跡を知りルドビクは逃亡、自ら泥沼に入った。身体は徐々に沈んでいった……。

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