アイガー氷壁 決死の救援

劇場公開日:

解説

山岳映画のベテラン、ルイス・トレンカーとグスタフ・カンペンドンクの脚本によりトレンカーが監督したスイスのアイガー北壁を背景とした山岳ドラマ。撮影はロルフ・ケステル、音楽はペーター・サンドロフ。出演は「空から星が降ってくる」のトニー・ザイラー、ドイツのディートマール・シェーンヘル、イスラエル出身の歌手カルメラ・コーレン、そのほかエルケ・レスラー、ヒルティ・フォン・アルメンなど。

1962年製作/オーストリア
原題:Sein Bester Freund
配給:東和
劇場公開日:1963年8月1日

ストーリー

機械製造会社の牧師ペーター・ハラー(トニー・ザイラー)は休暇のたびにアルプスの麓の故郷へ帰り、山案内人で母親孝行の幼友達アンダール(ヒルティ・フォン・アルメン)と山スキーを楽しんでいた。二人の夢は、眼前にそそり立つアイガー蜂の北壁を征服することだった。ペーターの学校で同じ会社の営業マン、マリウス(ディートマール・シェーンヘル)も山の男で、社長の一人娘クラリッサ(エルケ・レスラー)と婚約同様の仲だったが、そのうちクラリッサの心は幼なじみのペーターに移り、傷つけられたマリウスは会社もやめ、自分に学費を貢いでいた蔭の女、歌手のユーディットのもとへ帰った。アンダールは北壁登はんの手記をジャーナリスト、ニコに売ることを契約、前金で母親のために小さな雑貨店を買ってやった。一方、ペーターはクラリッサの必死のねがいで登はんを断念することになった。アンダールはやむなく単身、北壁に挑んだ。北壁を眼の前にするシャイデックからのニコの実況放送と聞いてペーターは愕然とした。一人で北壁に挑んで無事だった登山家は皆無だったのだ。ペーターはアイガーに駆けつけ、登山電車を利用してアンダールに追いついた。が、翌日、おそるべき雪崩が起った。アンダールは死に、重傷を負ったペーターはザイルで宙吊りになった。ただちに救助隊が編成された。マリウスがそれに加わり、現場で救助作業を買って出た。無電が、ニコやクラリッサのいるシャイデック、頂上の救護隊、そして岩壁を降りるマリウスをつないでいる。アンダールは死んだ。そしてペーターの生命はマリウスの手中にある。そこへ「ペーターも死んだ」というマリウスの無電。だが、そのときクラリッサは叫んだ。「死体でもいいから運んで来て!」この言葉がペーターを救い、そしてマリウスの山男としての信義を救ったのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く