青い海岸

劇場公開日:

解説

オッタヴィオ・アレッシ、ウーゴ・グエッラ、ヴィットリオ・サラ、ロドルフォ・ソネゴ四人の共同からなる原案・脚本により「アマゾンの女王」のヴィットリオ・サラが演出。撮影はアルベルト・アルベルティーニ、音楽はロベルト・ニコロージが担当。出演者は「危険なデイト」のエルザ・マルティネッリ、「キング・オブ・キングス」のリタ・ガム、アルベルト・ソルディ、「ロベレ将軍」のジョヴァンナ・ラリ、ジョルジュ・マルシャルなど。ジョヴァンニ・ジュルゴラ製作。イーストマンカラー・ディアリスコープ。

1959年製作/イタリア・フランス合作
原題:Cote D'Azur
配給:東和
劇場公開日:1962年6月19日

ストーリー

レオポルド(T・ムルジア)とアデリーナ(ジョルジア・モル)はシシリー島から来た若夫婦。二人だけの生活を楽しもうとやって来たのだが、列車で知人の青年に会いがっかり。嫉妬深いレオポルドの休暇は台無しだ。別れ話まで出る騒ぎとなったが、結局はもとのさやへ。ある週刊誌の記者ジーノ(アントニオ・チファリエッロ)は、億万長者のカソリ氏の伝記を書くためにコートダジュールへやって来た。氏の美しい囲い者ドリアーナ(エルザ・マルティネッリ)とジーノはお互に好意を持つが、二人の恋もやがて金の前に消え去った。亭主泥棒の異名を持つアメリカ女優のリタ・エルモンド(リタ・ガム)は、カンヌ映画祭の帰りコートダジュールで恋人でこれも妻帯者のモーリス・モン・ブレ公爵(ジョルジュ・マルシャル)に久しぶりに逢った。この時、リタは自分が生れて初めて公爵を本当に愛しているのを感じた。だが、本当の愛を知ったがために彼女はモーリスをあきらめようと決心した。ジョヴァンナ(アルベルト・ソルディ)はローマの八百屋のお内儀さん。だがなかなかのグラマーで、反対する亭主を連れてコートダジュールへタレント・テストを受けに来た。当の映画監督はやさ男にかこまれて御機嫌の変り者、彼はお内儀さんより気の弱そうな亭主の方に夢中になった。驚いた女房は不平を言う亭主を連れ、あわてふためいてローマへ帰って行った。このコートダジュールには様々な人がやって来て、悲喜こもごも帰って行く。恋のみのったもの、みのらなかったもの、笑顔で帰ったもの、涙で帰ったもの……。だが金色のコートダジュールはいつも変らず地中海の太陽の下で輝やいているのである。

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