一九六〇年冬季オリンピック大会 人類の希望と栄冠

劇場公開日:

解説

一九六〇年二月十八日からアメリカのスコーバレーで開催された第八回冬季オリンピック大会の記録映画である。シエラネバダの海抜約二千米の山中にあるこの会場でおこなわれた競技を十数台のキャメラでとらえたこの作品を監督したのはヘリバード・マイゼル。製作にあたったのはハンス・シューバートである。このコンビは今までにも数多くのスポーツ映画を製作している。競技がおこなわれたのはアメリカだが昔からスポーツ記録映画の製作に伝統をもつドイツのスタッフが特にスコーバレーに派遣されてこの映画を作った。三十カ国の若人が世界中から集り、十一日間にわたって数々の競技をおこなったこの冬季大会で展開されるのはスキー耐久レース、スピード・スケート、アイス・ホッケー、フィギュア、ジャンプなどなど。アメリカ女子フィギュアのキャロル・ヘイス、日本の猪谷千春、スエーデンのスキー選手イエルンベルイ、カナダのアンネ・ヘグバイト、ドイツのハンスペーター・ラーニッヒなど多くの有名選手たちがスクリーンでその美技をみせている。ウォルト・ディズニーが演出を担当した開会式のスペクタキュラーな景観もみものである。各国が獲得したメダルの数はソ連は二十一、アメリカ十、ドイツ八、フィンランド八、オーストリア六、ノルウェー六などが主なもの。高速度撮影がしばしば使われ有名選手のテクニックがスクリーンに分解されており、これがまた一つのみものとなっている。この大会に参加した三十カ国とは、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブルガリア、カナダ、チリー、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イギリス、イタリー、ハンガリー、アイスランド、日本、韓国、レバノン、ニュージランド、デンマーク、ノルウェー、ポーランド、南アフリカ連邦、スペイン、スエーデン、スイス、トルコ、アメリカ、ソ連である。アイス・ホッケー戦における息詰るアメリカとソ連の激戦や、滑降のプレ・ジャンプ、大回転競技の景観などが見るものの目をうばう。日本選手団では猪谷をはじめ女子スピードの高見沢、ジャンプ競技の江遠などが活躍する。当時のアメリカ副大統領ニクソンがこの大会の総裁となっている。

1960年製作/西ドイツ
原題:Olympiade 1960 Squaw Valley / Menschen Hoffnungen Medaillen
配給:パールハウス=大和フィルム
劇場公開日:1961年4月8日

ストーリー

※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。

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