空挺部隊

劇場公開日:

解説

第二次大戦中の北アフリカ戦線における、イタリア空挺部隊の活躍を描くイタリア=スペイン合作の戦争映画。「第五戦線・遠い道」のドゥイリオ・コレッティが監督にあたり、シナリオはウンベルト・ブルッツェーゼ。これにコレッティと「戦争と平和」のエンニオ・デ・コンチーニが協力し、他にオレステ・ビアンコリ、「大いなる希望」のマルカントニオ・ブラガディン、マルセロ・ジャンニーニ、アルフォンソ・ヴィヴァーリオ、ウンベルト・ブルッツェーゼ、アンジェロ・パンナッキオ、アルド・マルニ、ニノ・ジャンニーニが準備とスクリプト作成に加わっている。撮影は「水田地帯」のルチアーノ・トラザッティ。音楽はニーノ・ロータ。出演者は「明日なき愛情」のファウスト・トッツィ、「特攻魚雷作戦」のエットレ・マンニ、「夏の嵐」のナンド・チチェロ、アルド・ブフィ・ランディ、マルコ・グリエルミ、「モンパルナスの灯」のレア・パドヴァーニ、モニカ・クレイ等。製作レナート・シルヴェストリ。

1956年製作/イタリア・スペイン合作
原題:Divisione Folgore
配給:東急=協映
劇場公開日:1959年1月27日

ストーリー

一九四二年、北アフリカのエル・アラメイン戦線で、英軍はリビアに向って精鋭機動部隊を進撃させていた。イタリアとドイツは既に分裂し、大戦はその勝敗を決しようとしていた。イタリア軍の最前線では、今は地上部隊となった空挺部隊の生存者たち、稲妻隊の兵士たちが、陣地を死守していた。その中には、部隊付の牧師ガブリエレ(エットレ・マンニ)、映画軽業師のエンリコ(ナンド・チチェロ)、登山家ベビ・トニオン、技師上りのサンテ、ローマ貴族の子孫であるコルシーニ兄弟、トゥルキ軍曹(ファウスト・トッツィ)等がいた。日中は敵のたえまない砲火に苦しめられ、夜は飢と渇きに悩まされながら、彼等は必死に戦っていた。部隊に安全な行軍をさせるため、身を犠牲にして地雷で爆死した者、斥候に出て撃たれて死んだ者等、戦友たちはあいついで倒れていった。英国軍は戦車による大攻撃をしかけてきた。イタリア軍には、これに対抗する武器がなかった。しかし、稲妻隊の兵士たちは、敵の地雷を使って武器を発明し、砂漠に穴をほって待機し、敵戦車をやりすごしてから、キャタピラに爆薬をとりつけて、これを破壊する作戦にでた。この反撃によって、さしもの英軍も夕方には退却をよぎなくされた。夜になって、静まりかえり、戦死体や武器の残骸がくすぶる戦場は、生地獄だった。夜が明けると、再び爆撃機と戦車による猛攻が始まった。稲妻隊は無電機を破壊され、通信も不能となった。こうして、地獄の戦場のなかに、イタリア空挺部隊生き残りの兵士たちは、一人一人その姿を消しさっていったのだった。

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