美女連続殺人魔

劇場公開日:

解説

ローマのマンションを中心に次々に起こる美女連続殺人事件を描くサスペンス。製作はルチアーノ・マルティーノ、監督はアンソニー・アスコットが担当。出演はエドウィジュ・フェネシュ、ジョージ・ヒルトン、パオラ・カトリーニ、ジャン・ピエロ・アルベルティーニなど。

1973年製作/イタリア
原題:Jennifer
配給:東京第一フィルム
劇場公開日:1974年3月19日

ストーリー

ローマのあるマンションでたて続けに二人の若い女性が惨殺された。数日後、カバー・ガールをしている美人モデルのジェニファー(E・フネシュ)と友人のマリリン(P・カトリーニ)は、カメラマンの口ききで不動産会社の支配人アンドレア(G・ヒルトン)に紹介され、彼が建築したマンションに入ることになった。それは例の殺人事件が起きたマンションだったが二人には気にならなかった。ジェニファーは若くてやり手のアンドレアに魅かれ、アンドレアも彼女の美しさに好意を抱いた。ある夜、寝ていたジェニファーが、顔をストッキングで覆い、ゴム手袋をはめた男に襲われたが、隣室の娘シーラによって救われた。この事件を捜査していた殺人課のエリッチ刑事(F・アゴスティーニ)は一応の容疑者としてアンドレアを尾行し始めた。シーラーに元気づけられ部屋に戻ったジェニファーは今度は洋服ダンスの中に押し込められた死体を発見した。それは彼女が昔入っていた乱交組織で知り合い、脱会後も復縁を迫りしつこくつきまとっていた男だった。同じマンションの第三の殺人事件にやっきになったエリッチ刑事は、ジェニファーに犯人をおびきよせるよう協力を求めている折、さらに第四の犠牲者が現われた。それはマリリンだった。だが、ジェニファーには刑事がいうようにアンドレアが犯人だとはどうしても思えなかった。ある日、戦争未亡人の老婆が一人で住んでいる筈の隣室から若い男の話し声が聞こえるのを不信に思ったジェニファーは、未亡人の留守を狙って部屋に忍び込んだ。突然、全身ケロイドでおおわれた若い男が襲ってきた。運よく未亡人が帰宅したために危機を脱したジェニファーの報告を受けた刑事は家宅捜査するが、未亡人は一人住まいだといいはり、男の姿も見あたらず、結局彼女の錯覚だということで刑事はひきあげた。そのとき、マリリンが殺されて以来、消息が途絶えていたアンドレアから呼び出しがかかった。待ち合わせの場所で彼に会えなかったジェニファーがマンションに戻ったとき、玄関で大学教授の娘シーラとバッタリ出会う。二人がエレベーターに乗ると、上へ昇る筈のエレベーターが下におりてしまう。やむなくボイラー室を抜けて上がろうとしたとき、いきなり前を歩いていたシーラに向けて何者かが蒸気を吹きつけた。シーラは全身大やけどをおって死んだ。追いつめられたジェニファーの前に立ちはだかったのはアンドレアだった。そこへ刑事たちが踏みこんできたため、アンドレアは姿を消してしまうが、今までアンドレアだけは犯人ではないと信じていたジェニファーもついに彼が真犯人だと思いこまざるを得なかった。するとケロイドの男は一体何者なのだろうか。彼女には何もかも判らなくなってしまった。すべてに絶望したジェニファーは、荷物をまとめて引越しの準備をはじめた。隣室の大学教授がひくバイオリンだけが悲しく聞こえていた。鏡の前で化粧をしようとしたとき、いきなり後から例のストッキングの男が襲ってきた。彼女は必死にゴム手袋の手をふり払い、外に飛び出すとそこには全身ケロイドの男が殺されていた。では犯人は一体誰なのか? 彼女は隣室に飛込んだが、そこにはバイオリンの音をふき込んだテープレコーダーが廻っているばかりだった。真犯人は大学教授だったのだ。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0ジャ―ロ映画の隠れた傑作

2016年12月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:TV地上波

怖い

興奮

自分にとって、この作品の一番の魅力は最初にエレベ―タ―の中で得体の知れない男に殺されるブロンド美女の高級コ―ルガ―ルを演じた女優に尽きます。初めて見たのは、実に38年前、東京12チャンネル(現テレビ東京)の放映によってでした。当時17歳の思春期にあった自分には、このブロンド美女の高級コ―ルガ―ルを演じた女優は自分に強烈な印象を残しました。女としての魅力を全て兼ね備えた物凄い美女だと思いました。今見てもその感想は変わりません。
内容はスリリングな展開で連続殺人魔が誰なのか最後まで分からず、わりと良くできていると思います。ただ題名に「美女」と入っていますが、本当に美女と言えるのは、最初に殺されるブロンド美女だけで、後は大したことはありませんでした。
最近になって、このブロンド美女の高級コ―ルガ―ルを演じた女優の名が分かりました。
Evi Falinerri これが彼女の名前です。女優としては6作に出演していて、本作が最後の出演作でした。

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こあ兄さん

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