ラスカ

解説

フランク・デュープレス氏の名詩「ラスカ」から脚色した美しい恋物語で、主役は「成金の末路」で最近紹介されたフランク・メイオ氏と、喜劇から出世して今はユ社スターの1人なるエディス・ロバーツ嬢とである。監督は新進のノーマン・ドーン氏。

1919年製作/アメリカ
原題:Lasca

ストーリー

メキシコの野に生れたまゝに育った乙女ラスカの、牡鹿の様な気性を愛したアンソニー・モーアランドは、ふとした事から娘の嫉妬を招き、短剣で胸を刺されたが血を見て驚いた無邪気な乙女は、急いで彼の傷の手当をするのであった。野は緑に空は碧く、2人の恋は美しく咲く。然しあわれ冷たき夜半の嵐は無惨乙女の命を奪った。それは彼女が恋人を狂える牛の群から救おうとした雄々しき犠牲の結果である。アンソニーは恋人の亡骸を涙の中に葬って味気なき日を送る事になった。

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