ラスヴェガスで逢いましょう

劇場公開日:

解説

ミュージカル物の製作者として定評のあるジョー・パスターナクが、享楽の都市ラスヴェガスを舞台に描くスマートなミュージカル喜劇。「いつも上天気」と同じくシド・シャリッシとダン・デイリーのコンビが主演、二人をめぐって「白鳥(1956)」のアグネス・ムーアヘッド、仏の名舞台女優で戯曲家モルナールの未亡人リリイ・ダルヴァス、「理由なき反抗」のジム・バッカス、独から招かれたオスカー・カールウェイズ、「ガラスの靴」のリリアン・モンテヴェッチなど。ゲストとして珍優ジェリー・コロナ、ポール・ヘンリード、黒人歌手レナ・ホーン、ジャズ・シンガーのフランキー・レイン、日本の少女歌手沢村みつ子が特別出演。他にファンには見逃せぬスターが次々と登場するがこれは映画を見てのお楽しみ。監督は「渡るべき多くの河」のロイ・ローランド、ストーリイと脚色は「情欲の悪魔」のイソベル・レナート、音楽担当は作詞サミイ・カーン、作曲ニコラス・プロウズスキイ、撮影はロバート・ブロナー。

1955年製作/アメリカ
原題:Viva Las Vegas
配給:MGM
劇場公開日:1956年9月21日

ストーリー

祖先が掘り当てた黄金で牧場を経営しながら、得た金はラスヴェガスでふりまいているチャック・ロッドウェル(ダン・デイリー)は婦人の手を握って賭ければ必ず勝つという奇妙なジンクスを持っている。だがこの日はジンクスも利かず散々の有様。その頃、サンズの屋内劇場へ巡業に来ていたバレー界の新星マリア(シド・シャリッシ)は詰まらぬことで支配人と大喧嘩。加えてラスヴェガスの下品さが気に入らない。ところが切羽詰って彼女の手を握ったチャックは、以外に運がついて大儲け。やがて、マリアと付添のサリ・ハトバニイ女史(リリイ・ダルヴァス)の許に、分け前の入った箱を届けるがマリアは下品な、と突き返す。チャックはさらに、その夜マリアを訪ね、幸運の腕を拝借したいと申し出る。初めは相手にしなかったマリアも奇跡に興味を持ち彼と同行、果して奇跡は起り、驚いた支配人はチャックのガールフレンド、ケリイ(カーラ・ウィリアムス)を買収、彼女のショウ“銀の靴”へ案内して止めさせる始末。生まれて始めてのアルコールで陽気になったマリアは舞台にとび上って踊りだす。チャックは舞台から引下すのに大汗。結局は二人共、憂欝になってしまう。翌朝の新聞に騒動が写真入りで載った。重役連から店の宣伝に効あったと賞められた支配人は上機嫌。マリアのショウでサンズを一層有名にしろと言われ早速仲直りを考える。マリアも自分の誤ちを知り出演を承諾。その後、チャックを訪れたマリア。だが、ここでも二人が手を握ると奇跡が次々に起りチャックの母親ヘッティ夫人(アグネス・ムーアヘッド)も彼女が気に入った。その夜の野外晩餐会で二人はお互いの意中を知る。町に戻った二人はマリアのマネージャーの申し出で奇跡を見せようと賭博場へ出かけた。ところが今度は全く勝てない。落胆した二人の仲は段々険悪となる。マリアの初日は大成功に終り、劇場を抜け出たチャックは馴染みの札まきロッジに別れを告げに赴く。だがそこでトランプをしている新婚夫婦が、二人でいるだけで幸せなのにこれ以上の幸福はないというのを聞き、マリアの許に引返す。二人はもう奇跡を起す必要はなくなったのだ。

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