文明病

解説

ウィリアム・アンソニー・マクガイア氏原作の舞台劇を、カール・スターンス・クランシーが脚色し、「どこまでも」「ふねに打乗り海原指して」等を監督したエルマー・クリフトン氏のフォックス社に於ける最初の特作映画で、主役はパラマウント映画にかつて出演した事のあるアーネスト・トルエックス氏、相手はフローレンス・エルドリッジ嬢という余り知られていない女優。新婚の夫婦を描いた諧謔味の多い喜劇である。かつてトム・ミックス氏がこれと同じ題名の映画を作った事のあるのは記憶されている方もあろう。

1923年製作/アメリカ
原題:Six-Cylinder Love

ストーリー

リチャード・バートンはすばらしい自動車を一台買ったところが友達は増加する妻や娘は交際好きになるというので、早速家を買ったり買ったばかりの自動車を売らねばならぬ破目に陥った。彼はその自動車をウィリアム・ドンローイという自動車を売る天才と自称する男に売却を依頼した。ウィリアムは早速お隣の新婚の夫婦ギルバート・スターリングに売り付けた。自動車の効目はたちどころに至って、ギルバートも金が入要な為に主人公の金を着服する。しかしギルバートは我が非を悟り、価値のない友達を追っ払い、家を打って小さな家に引っ越し、自動車も売り払って主人から「借りた」金を返したので、かれも一度斬られた首をつなぐ事が出来た。

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