秘密警察

劇場公開日:

解説

モーリスとフランクのキング兄弟「狂恋の果て」が製作し、ライター出身のボリス・イングスターが監督した1950年作品。ミルトン・レイソンとバート・C・ブラウンのストーリーより、監督のイングスターと「花の合唱(コーラス)」のレオ・フウンゼンドが共同で脚色した。撮影はラッセル・ハーラン、作曲はボール・ソウテル「拳銃の誓い」の担当。主演は「五番街の出来事」の新進ドン・デフォーと、舞台出身の新人アンドレア・キングで、「死の谷」のモーリス・アンクラム、ジョージ・トビアス、バリー・ケリーらが助演する。なお、編集者クリスチャン・ナイビイは「物体」の監督者である。

1950年製作/アメリカ
原題:Southside 1-1000
配給:松竹映画
劇場公開日:1951年12月11日

ストーリー

贋金造りの罪で服役中のユージン・ディーン(モーリス・アンクラム)は獄中でも10ドル紙幣の原板を彫刻し、それは直ぐに仲間の手に渡って贋札が全国に流通するのだった。秘密警察員ジョン・リッグス(ドン・デフォー)は贋札の源がディーンであることを知ったが、原板の所在については探りえなかった。ロサンゼルス警察の協力により、一味の主要人物エヴァンスを逮捕したが、保釈中に何者かに殺されてしまった。しかしリッグスはエヴァンスの足跡からロサンゼルス・ホテルが一味の巣窟であることを嗅ぎつけ、犯罪者になりすましてそこへ贋札を買いに行き、そのホテルを経営する美しいノーラ(アンドレア・キング)に魅せられた。一方、その頃病院に移されていたディーンは脱走してホテルに来たが、病重く死んでしまった。リッグスはノーラがディーンの娘であり、贋札造り一味のリーダーであることも知った。リッグスの贋札買いの取り引きは、ある倉庫の中で行われたが、そこで彼の正体は露見し、一味は彼を縛り上げて倉庫に火を放った。しかしリッグスは無事救われ、一味は逮捕された。リッグスは逃げるノーラを追い一旦つかまえたが、彼女は鉄橋の上から身を投げて最後を遂げたのだった。

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