花嫁の感情

解説

「輝ける百合」「白い友情」のクローデッド・コルベールが「輝ける百合」「春を手さぐる」のフレッド・マクマレイと「野いばら」「ロスチャイルド」のロバート・ヤングを相手に主演する映画で、エリザベス・サンクセイ・ホールディングの原作を「輝ける百合」と同じくクロード・ビニヨンが脚色、ウェズリー・ラッグルズが監督に当たった。助演者は「わたしのすべてを」のウィリアム・コリアー・シニア老、「永遠に愛せよ」のドナルド・ミーク、「流線型超特急」のエドガー・ケネディ、「罪と罰」のジョニー・アーサー等で、撮影は「カレッジ・リズム」のレオ・トーヴァーが担任している。

1935年製作/アメリカ
原題:The Bride Comes Home

ストーリー

ジャック・プリストウは子供のときからジネット・デスムローが好きだった。今日はジャックの25才の誕生日で彼が350万弗の財産を貰う日だった。ところがデスムロー家は完全に破産し銀行の好意で生活している状態なので、当然出席すべきジネットは祝宴に姿を現さなかった。ジャックの用心棒にサイ・アンダースンという新聞記者上がりの男がいた。ジャックが乱暴者ですぐ喧嘩をするため雇われているのだが、罪は常にジャックにあった。だからサイはジャックの喧嘩の相手を殴るのが常に不満だった。ジャックはこのサイの不服らしい態度が気に食わず、祝宴の帰りにサイをクビにした。サイはジャックを殴るときが来たのを喜んだところが2人の争いに運転手が加わったとき、サイは思わずジャックを殴らず、運転手を殴ってしまった。ジャックはサイのこの友情に感じてクビを取り消し2人で「男性」という雑誌を始める事となった。ジネットはこれを聞いてジャックに仕事を手伝うと申し込んだ。勿論道楽のように装って頼んだのであった。サイは男の雑誌に女が道楽ではいる事を嫌って、ジネットをボーイ同様に酷使した。従ってサイとジネットは事毎に喧嘩したが、そのうちにサイはジネットの家の実情を知り、ついに2人の間に愛が生まれた。だがジネットはサイの粗暴な性質が気に食わなかった。ジャックはジネットが諦めきれず、ある夜彼女がサイと喧嘩した事を利用してジネットを口説いて駆け落ちした。サイはジネットの父からこれを聞き、2人の後を追って結婚式場に駆けつけジャックを殴り倒して彼の代わりに花婿になったのであった。

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