南海の冒険

劇場公開日:

解説

シネラマ第5作。今度の作品でシネラマのキャメラは南海の島々をめぐる。監督はフランシス・D・ライオン、ウォルター・トンプソン、バシル・ランゲル、リチャード・ゴールドストーン、カール・ダッドレイの共同。脚本はチャールズ・カウフマン、ジョセフ・アンセン、ハロルド・メドフォードの3人が書いている。撮影監督はジョン・F・ウォレン。追加撮影ポール・ヒル。音楽はアレックス・ノースである。アメリカ版のナレーターはオースン・ウェルズ。日本語版解説は秋山雪雄。声楽をノルマン・ルボッフと彼の合唱団が吹きこんでいる。製作カール・ダッドレイ。シネラマ。1958年作品。

1958年製作/アメリカ
原題:South Seas Adventure
配給:東宝
劇場公開日:1959年4月25日

ストーリー

シネラマ第5作のカメラは、今度は夢の南海の島々へ、ロマンチックな旅行へ出発する。キャプテン・クックが1778年に発見したハワイで、名物のフラ・ダンスや波乗りをみ、サトウキビの栽培や名所旧蹟をめぐることから楽しい旅行がはじまる。次はタヒチ島で赤道祭り、ヤシの実探し競技、モルモン教徒の合唱団などを見物して、部隊はトンガ島に移る。ポリネシヤ群島の間にあって、女王サロテに統治されるこの島では、王室合唱隊とヌクアロファ海岸の風穴がキャメラにおさめられる。つづくフィジー島での、総監ドナルド・ガーヴェイによる軍隊の閲兵と、フィジー原住民の歌と踊りも、目を楽しませる。ニュー・ヘブライ群島のなかのペンテコスト島での見ものはトアラの塔である。この島の男たちは、30数メートルもある、木を組んで作ったこの塔から、足首をツタであんだ縄でしばって飛び下りるのである。これは、昔、夫に貞節を疑われた妻が樹の上から身の潔白を証明するために飛び下り、かすり傷ひとつ負わなかった故事にはじまりをもつ行事である。地上最古の大陸オーストラリヤでは、羊、コアーラ熊、カンガルー等の動物や、奥地で行なわれているラジオ通信教授がキャメラに記録される。最後に、ニュージーランドのスキー場、緑の谷、湖の景観、鱒の泳ぐ渓流、ノースアイランドの水郷、マオリ族の集落などをめぐって、シネラマの南海旅行は終わる。

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