特急黒ダイヤ

解説

「ニューヨーク狂想曲」と同じくモント・ブルー氏の主演する映画で、ダリル・フランシス・ザナック氏の原作を、ハーブェイ・ゲーツ氏が脚色し、以前ワーナー社のカッターや助監督を務めていたハワード・ブレザートン氏が昇進、監督の任に当たったものである。ブルー氏の相手役は「死線に立つ」等出演のエドナ・マーフィー嬢で、マートル・ステッドマン嬢、クレアー・マクドウェル嬢、ウィリアム・デマレスト氏、キャロル・ナイ氏等が出演する。

1927年製作/アメリカ
原題:The Black Diamond Express

ストーリー

「黒ダイヤ」という名を持った列車の運転手ダン・フォスターは、お金持ちのお嬢さんジャンヌ・ハーモンが乱暴に自動車を走らせて己れの列車と衝突したので、お見舞いにジャンヌを病院に訪ねた。2人は一眼見てたちまちに恋に陥る。ジャンヌは金持ちのトゥルースデルとの婚約を破ってダンと結婚しようと思う。ジャンヌの母親はそれに反対する。ダンも彼女を恋してはいるが己れの身分と己れの家族とのことを考えてジャンヌに思い止まらせ様とした。そうしたダンの心づくしをジャンヌは更に察せず、一重の怒りからトゥルースデルと結婚してしまう。そしてその新婚旅行がダンの運転する列車で行れる事になった。この有り様を眼の当たりにしてはダンも嫉妬の念に胸は燃え立った。時に急に盗賊の一隊がこの列車を襲撃した。ダンはその盗賊の中に弟のフレッドが混ざっているのを見て驚いた。トゥルースデルは盗賊の弾に当たって命を落とす。フレッドは兄に戒められて改心し正道に立ち返ろうとしたが、これも仲間のもののために倒された。ダンはこの時、死力を尽くして難問を切り抜け、ジャンヌを首尾よく救け出すことができた。その後、間もなくしてダンとジャンヌとの華燭の典があげられた。

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