通行の人々

解説

J・スチュアート・ブラックトン氏監督で、「血の堡壘」に続いて製作された映画。ハッドン・チャムバース氏の有名な舞台劇の「通行の人々」をスタンレー・オルムステッド氏が脚色したもので、主役には「空中魔」その他ユ社映画で御馴染のハーバート・ローリンソン氏が扮して居る。スチュアート・ブラックトン氏令息チャールズ君が子役、その他の俳優に御馴染みは少ない。撮影が素晴らしく美しいそうである。

1920年製作/アメリカ
原題:Passers By

ストーリー

ハーレイ夫人は義理の弟ピーター・ウェイヴァートンにビートリス・デイントンという令嬢を結婚させようとしたが、ピーターは家庭教師のマーガレット・サマーズという女と恋仲であったのでこれを承諾しなかった。マーガレットは憐れにも妊娠せる身を夫人のため家を追われ、悲しみの極自殺をせんとまでしたが、親切な御者のナイティーに救われ、身2つとなった。彼女がピーターに送った手紙はすべて夫人の手に握り潰されたのでピーターは6年の間も別れた恋人を空しく尋ねていた。6年経った後ピーターは心進まぬながら遂にビートリスとの婚約に同意する。一夜ピーターはふとした出来心から、自分の家の窓下を通る人々を呼入れて御馳走する事にした。御者のピーターと、乞食のバーンズに続いて、雨と霧を避けてこの家に来たのは意外にも6年以前厭かぬ別れをしたマーガレットであった。彼女は健やかに成長した息子を連れて来た。絶えて久しく相逢うた親子3人は、初めて幸福を味わうことになる。深くピーターを愛していたビートリスは、彼等の麗しい仲を見て潔く我が恋を思い諦めたのであった。

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