脱出(1972・アメリカ)

劇場公開日:

解説

自分の男らしさを試すためにすすんで危険に挑んだ4人の男たちが、その危険がもたらした予想外の事態に狼狽し、逆に人間の弱さや卑屈さを醜く露呈していく姿を描く。製作・監督はジョン・ブアマン、原作・脚本は詩人ジェームズ・ディッキー、撮影はヴィルモス・ジグモンド、編集はトム・プリーストリーが各々担当。出演はジョン・ヴォイト、バート・レイノルズ、ネッド・ビーティ、ロニー・コックス、ビル・マッキニー、ハーバード・カワード、原作者のジェームズ・ディッキー、エド・ラミー、ビリー・リーディンなど。

1972年製作/アメリカ
原題:Deliverance
配給:ワーナー映画
劇場公開日:1972年10月14日

ストーリー

エド・ジェントリー(ジョン・ヴォイト)、ルイス・メドロック(バート・レイノルズ)、ドリュー(ロニー・コックス)、ボビー・トリッピ(ネッド・ビーティ)の4人は、カヌーで川下りを楽しむために、ジョージア州北部の山奥の地をジープで走っていた。国がすでにとりかかっているダム建設によって、その巨人な人工湖の下にカフラワシー川が埋もれてしまう前に、太古の自然の姿を残す川を下ってみようと提案したのはルイスだった。オーリーの町に着いた4人は、川下りの終着地に予定しているエントリーの町まで車を運んでもらい、カフラワシー川に荷物を運んだ。ルイス以外はカヌーは初めてだった。1日目は何とか無事過ぎたが、2日目に異変が起きた。エドとボビーがひと休みするために岸に上がった時、2人の山男が散弾銃を構えていた。山男は2人に銃口をつきつけ、森の奥深く連れこんだ。一方ボビーの悲鳴を聞いたルイスが弓を持って跡を追いかけ、1人の山男を殺した。4人は、死体を森の中に埋葬して再びカヌーをこぎだした。しかし、逃げたもう1人の山男の復讐か、背後からの一撃によってドリューが殺され、バランスを失ったカヌーは、急流の渦にのまれて転覆した。ルイスは大ケガをして、男を殺す役目はエドに廻ってきた。150フィートに及ぶ崖をよじ登ったエドは、十分にねらいを定めて矢を放った。崖下に降した死体に、大きな石を結びつけて川底に沈めると、3人はエントリーヘの旅を続けた。目的地に着いた3人は、ドリューが溺れて死んだことを適当な作り話をまじえて話し、山男を殺したことは隠した。しかし、保安官のバラードは義兄が川で行方不明になったばかりなので彼らの話をなかなか信じなかったが、川がやがて浮かび上がらせるものを待つつもりで3人を釈放した。ともかく自由の身になったエドとボビーは、ルイスを病院に残したまま、家に向け車を走らせた。その間にもダムの水位は絶えまなくせり上がり、広大な湖と化した水面に、水にふやけた人間の片手が浮きでてきた。

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映画レビュー

4.0通常取扱オススメ作品

2021年5月10日
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越後屋

4.0バンジョーの少年が印象的

2018年11月5日
iPhoneアプリから投稿

実は全くバンジョーの弾けない方らしいが、このシーンの緊迫感が映画を支配してる。

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ハム

4.0強烈な見応えと満足感が残る

2018年10月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

前半の渓流下りのシーンが美しい
まったりと物語が進むが、カメラの撮影の素晴らしさで冗長感はなく、楽しい
渓流の自然の美しさと厳しさ、ダム湖に近々沈むといことが見事な伏線になって後半に繋げている

後半はサスペンスとなるが、この緊迫感は半端ない、食い入るように映画に没入してしまう
男が男にレイプされ、ついで弓で胸を貫かれて死ぬシーンは強烈な印象を与える

無駄のない脚本、説得力ある演技、的確な演出、美しい撮影、テンポある編集
素晴らしい映画だ
強烈な見応えと面白い映画を観た満足感が残った

1981年にサザンコンフォートという映画があるが、基本構成は同じ
元ネタは恐らく本作だろう
こちらも面白いが、映画の出来、緊迫感は本作が数段上

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あき240

3.5よかった

2015年9月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

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吉泉知彦
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