絶海の猛漢

解説

サブマリーン映画会社の製作した海底活劇でメトロが発売を取り扱ったもの。原作及び脚色はカーティス・ベントン氏、「名優の追想」と同じくラルフ・インス氏が監督したもので、主役は「落陽の山道」「ラスト・トレイル」等出演のモーリス・フリン氏と、先頃映画界を去って英国軍人の奥さんになったメアリー・マクラレン嬢の二人。ウィリアムソン式海底撮影法によりテクニカラーを応用して海底撮影が見事に行なわれている。

1924年製作/アメリカ
原題:The Uninvited Guest

ストーリー

ポール・パターソンはアイリーンと結婚するはずであったが、彼女はフランシス・モーガンという男と駆落したので絶望の極南海の一孤島で海綿採取業者の仲間に入り生ける屍のような生活を送っていた。一方アイリーンはモーガンと流浪して落魄し、今では遠洋航海の汽船の上でいかがわしい手段で不正の金を儲けるような境遇になっていた。彼らの乗った船が難破したとき彼ら二人はオリーヴという娘と三人である孤島に漂着した。オリーヴは父がニュージーランドで死去したのでニューヨークの叔父の家へ相続人として帰る途中なのであったが、アイリーンは叔父からオリーヴヘ来た手紙を奪って彼女を置き去りにしたままニューヨークの叔父の家へオリーヴと名乗って乗り込んだ。しかしオリーヴはパターソンに救われ、叔父の家へ帰り着いて偽者夫婦を叩き出し、パターソンと二人で叔父の余生を慰める事になった。

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