千の顔を持つ男

劇場公開日:

解説

無声映画時代に活躍した怪奇映画スター、ロン・チェニーの伝記映画。ラルフ・ウィールライトの小説を原作に「西部の三人兄弟」のR・ライト・キャンベルと「緑の火・エメラルド」のアイヴァン・ゴッフ、ベン・ロバーツの3人が共同脚色、「イスタンブール(1956)」のジョセフ・ペヴニーが監督した。撮影監督は「野望に燃える男」のラッセル・メティ、音楽は「間奏曲」のフランク・スキナーが作曲、「東京特ダネ部隊」のジョセフ・ガーシェンソンが監督した。主演は「悪人への貢物」のジェームズ・キャグニー、「白人部隊撃滅」のドロシー・マローン、「太陽に向って走れ」のジェーン・グリア、「四角いジャングル」のジム・バッカスなどが助演する。

1957年製作/アメリカ
原題:Man of a thousand Faces
配給:ユニヴァーサル
劇場公開日:1957年11月2日

ストーリー

ロン・チェニー(ジェームズ・キャグニー)の両親は聾唖者であった。そのため彼は幼い時からパントマイムにすぐれ、長じては寄席芸人として身をたてるようになった。コーラス・ガールの新妻クレヴァ(ドロシー・マローン)は、彼の両親が聾唖者であることを知らない。ロンの方も、それを云い出す勇気がない。クリスマスの夜、妻を生家にともなった彼は、クレヴァの驚きと悲しみを見て、はじめて自分の臆病な心を恥じた。だがその時、妻は妊娠していた。やがてロンは次第に売り出し、子供も生れたが、妻との間は次第に冷たくなる。クレヴァは舞台に復帰し、子供の世話をするのはロンの劇場につとめるヘイズル(ジェーン・グリア)というコーラス・ガールだった。ロンは妻を舞台から家庭にもどそうとしたが、クレヴァは逆にロンとヘイズルの仲を疑い、彼の舞台に上って自殺を計る。幸い命はとりとめたが、ロンは舞台を去り、正式に離婚することになった。子供は養育院に引取られた。そこでロンは職を求めてハリウッドのエキストラとなったが、独特なメークアップで認められ、「ミラクルマン」に主演して大成功を博した。その頃再びおとずれたヘイズルは、彼を愛していたことを告白、2人は結婚して子供を養育院からつれもどすことができた。「ノートルダムのせむし男」をはじめとする独特の扮装で名声をあげた彼のもとへ、先妻クレヴァが姿を現したのは、息子クレイトンが18歳になった時だった。クレイトンははじめて本当の母が生きていたことを知り、家を出てしまう。傷心のロンは、なお自らの芸に生きようとしたが、喉頭癌におかされ、死期の迫っていることを知った。一時小康を得て、もどった息子と楽しい釣に興じたりしたが突然の発作に襲われ、自分のメイクアップ箱を息子に手渡して他界した。

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