人生の岐路

解説

ホーリー・アーミニー・ライヴス氏の原作をE・マグナス・イングルトン氏が脚色し、「女曲馬師」「恋の手招き」等の監督者ルイ・ウィリアム・ショーデ氏の監督で製作された。「目醒めた心」に次ぐヘンリー・B・ウォルソール氏出演劇である。相手としてはメアリー・チャールソン嬢、ジャック・リチャードソン氏、ジョセフ・J・ダウリング氏、メルボーン・マクドウェル氏等が出演している。米誌は此映画を評して筋は有り得べからざることであるが、ウォルソール氏の立派な演技を見るべきであると言っている。

1919年製作/アメリカ
原題:The Long Lane's Turning

ストーリー

青年弁護士ハリー・セヴィアーは名声を得たいためウィスキーに酔った力を借りて熱弁を振っていた。当座は彼の評判はよかった。しかし無実の罪を被せられたパッディーの弁護を引き受けた時、酔いのためにハリーは失敗してパッディーは投獄された。ハリーは判事ビヴァリー・アレンの娘エコーと恋仲であったが、娘に横恋慕していた悪弁護士のキャメロン・クレイグはハリーの失敗を喜んだ。クレイグは自分の経営する酒造工場のことで刑事事件が起こった時、判事の弱点を以て判事に迫り自分に有利な判決を得んとした。彼の卑怯は直に判事の娘エコーの知るところとなり、娘は父を救けるため心にもなくハリーと別れようと決心した。一方パッディーは出獄したが世を呪って悪人となりクレイグの家へ盗みに入った。その夜偶然エコーモハリーも別々にクレイグの家を訪れた。クレイグは何者かに狙撃されるが、ハリーは混乱に紛れクレイグがアレン判事から奪った書類を取り戻して娘に渡し、そして犯人として投獄される。1日判事が監獄を巡視に来た時、一囚人が判事に危害を加えんとしたがハリーはこれを助けた。その後ハリーは脱獄したが、やがて彼の無罪は証せられる時が来た。

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