死刑か裏切か

劇場公開日:

解説

モーリス・リプシアスとジョン・ラードナーの原作を「コロラドの決闘」と同じくウォーレン・ダグラスが脚色し、ハロルド・シュスターが監督、ウィリアム・シックナーが撮影に当たった。主なる出演者は「地獄への退却」のフランク・ラヴジョイ、「インディアン征路」のフォレスト・タッカー、「拳銃魔」のペギー・キャッスルなど。リンズレイ・パーソンズの製作する1955年作品。

1955年製作/アメリカ
原題:Finger Man
配給:アライド・アーチスツ=映配
劇場公開日:1955年9月30日

ストーリー

アメリカ合衆国酒税局では、9つの州に大掛りな地下組織をもち、酒類の密売で不当利益をあげているダッチ(フォレスト・タッカー)の摘発に躍起となっているが、巧妙な手口に確証がつかめず、ウイスキーの強奪犯人として終身刑を宣告された前科2犯のケイシー(フランク・ラヴジョイ)に、ダッチ検挙に協力すれば自由な体にしてやると持ちかけた。たった1人の姉をダッチのためアル中で廃人同様にされたケイシーは、ダッチ一味の罪状をあばきにかかった。そこで、彼はまずダッチのもとで働いているグラディス(ペギー・キャッスル)と知り合い、彼女を通じてダッチに接近しようと図った。だが彼女はケイシーに想いをよせ、足を洗って平和な結婚生活に入りたいと思っている。ところが、ケイシーに惚れ込んだダッチは用心棒たちの反対を押し切って、ケイシーを仲間に加えることにした。ケイシーはダッチの酒場に出入りしては、一味に関する情報を集め、ダッチの罪状を握る機会を狙った。愛するケイシーを一味から引き離したいと、グラディスはケイシーのアパートを訪ねて、ダッチの悪業を告げた。2人の話を盗み聴いた用心棒のルウは、グラディスの帰途を襲って殺害した。怒りに燃えたケイシーはダッチに大口の密売の話を持ちかけると、すっかり気を許した彼は、過去の悪事を得意顔でしゃべった。かくしもったケイシーの発信器を通じてそれが捜査本部のテープに録音されているとは夢にも知らず、ダッチはケイシーと取引現場へ向かうが、パトロール・カーがダッチの車を追跡し、凄壮な射撃戦の末、ダッチは逮捕された。

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