嫉妬の創痕

解説

アンソニー・M・ラッド氏原作の小説を「善悪の境」等の監督をしたランバート・ヒルヤー氏が脚色し監督した映画で、主役は「山河轟く」「嵐の判決」等出演のロイド・ヒューズ氏「ローナ・ドゥーン」「結婚とは」等出演のフランク・キーナン氏「結婚愛」「大奮闘家」等出演のマーゲリット・ド・ラ・モット嬢、その他「蜂雀」等で近ごろ売出しのエドモンド・バーンズ氏や「ふるさとの家」などの古いブルーバード映画でお馴染みのジェームズ・メイスン氏等が共演している。劇中の山火事の場面やルイ十五世時代の挿話が大仕掛で評判である。

1923年製作/70分/アメリカ
原題:Scars of Jealousy

ストーリー

アラバマの山中に名門のニウランド大佐が住んでいた。大佐の息子ジェフは放蕩の限りをつくして父から勘当された。フランスの貴族の子孫で、今は人里離れた山中に住んでいるカジャン族の1人コディー・ジェークスという若者は大佐の養子として迎えられた。彼はカーターと名を改め、教育を受けて、立派な青年となったが、ある日大佐の息子ジェフの事を知り、今まで受けた恩義を返そうとジェフを誘拐して山中に連れて行き、強いて彼に労働を課し、ついにジェフを立派な男に仕立て上げた。カーターは収税吏殺しの汚名を被せられ、私刑に逢おうとした時、ジェフは父の許へ急を報じた。カーターはジェフの従妹ヘレンの努力で助けられたが、2人は炎々たる山火事に囲まれ危救に陥る。しかし救援隊が到着して2人を救出し、ニウランド一家には喜色が溢れた。批評ー筋としては活劇とロマンスから来る興味が大分であるが、俳優各自の性格描写が非常に良いので面白く見られる。(ウォールド誌シー・エス・スウエル氏)

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