恋と拳闘

解説

最近には「かぼちゃ野郎」「高らかに歌え」等に主演したチャールズ・レイ氏のユニヴァーサル社入社第1回作品で、ジエラルド・ポーモン氏が書き卸した物語をチャールズ・エー・ーグ氏が改作し、ハリー・ホイト氏が脚色し、「愛欲外道」「放埒新療法」等と同じくジエームズ・フラッド氏が監督した。レイ氏の相手役は「飛脚カンター」「田吾作ロイド一番槍」等出演のジヨピナ・ラルストン嬢が演じ、ジエームス・グリーゾン氏、アーサー・レイク氏、エデイス・チャップマン嬢等が助演している。

1928年製作/アメリカ
原題:The Count of Ten

ストーリー

青年拳闘家として名高いジョニー・キッド・マッキンニーはある日買い物に出掛けて、店の売り子ベテイーと知り合いになって以来というもの恋に悩む身となった。けれども拳闘に女は禁物とあってキッドのマネジャーたるビリー・ウィリアムスは反対したが、恋に夢中になったキッドは遂にベテイーと結婚した。ベテイーは贅沢三昧をつくしたが、キッドは女房可愛さで一生懸命に闘った。妻を喜ばせることのみ考えている彼はベテイーの弟に瞞着されて金を得るために負傷しているのにも拘わらず選手権試合に出場した。マネジャーのビリーはその暴挙に愛想を尽かしてキッドと手を切ってしまった。忠実な助言者を失ったキッドは試合には惨敗を喫した。そしてビリーから事情を聞かされて始めて自分が欺かされていたことを知ったが、ベテイーに対する誤解はとけた。そして夫婦の愛の結晶キッド第2世が生まれて喜んだキッドは猛練習を続けて不名誉を回復することが出来た。

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