幻滅の3ヵ年

解説

リタ・ウィーマンがサタデイ・イーヴニング・ポースト誌上に載せた「カーテン」をジェームズ・ヤングが脚色し、同じくヤングが監督した人情劇で、主役はキャサリン・マクドナルド。久しぶりのチャールズ・リッチマンが出演する。

1920年製作／アメリカ
原題：Curtain

ストーリー

華やかなフットライトの前に立つ女優として聲名世に高いナンシー・ブラッドショウは、真心から彼女を愛する作者テッド・ドーンを諦め、富豪ディック・カニンガムの妻となって家庭生活に入った。―ー彼女の得た報酬は3年間の楽しい生活であった。―ーそれから後の彼の夫は不行跡の限りを盡しリラ・グラントという女優を相手に妻を顧みる日とてもなかった。幻滅の悲しい胸を抱いてナンシーが再びフットライトの前にその美しい姿を現したのは、それから幾何もなくしてであった。今まで変わらず彼女を想っていたテッドは遂に彼女を妻と呼ぶ日が来たのである。