消え行く燈明

解説

現代英文学を語るものでキプリングの名を知らないものはない。この映画は氏の原作になった小説に基づいたもので、マッグルー・ウィリスとジャック・カニンガムが脚色し、「シーク」「妻欺くなかれ」等と同じくジョージ・メルフォードが監督した。主役は「冬来りなば」で名声を挙げたパーシー・マーモントと「干潮」「一時間六十仙」「剣劇の響」等出演のジャクリーン・ローガンで、「涙の街」「有閑階級」等出演のシグリッド・ホルムキストや、先日死んだデイヴィッド・トーレンスが共演している。

1923年製作/アメリカ
原題:The Light That failed

ストーリー

ポートセッドに漂泊の旅寝を続けているディック・ヘルダースという画家があった。彼は許婚のメイジーを故国イギリスに残して、自らの失敗に恥じて、画家としての成功を収めんものと苦心していた。エジプトに暴動の起こった際トーペンハウという通信員が来て、ディックと知り合い、彼を伴って戦線のスケッチを描かせる事にした。戦争おさまった後トーペンハウはイギリスへ帰ったが、ディックもやがてその後を追ってイギリスへ帰って来た。帰って見ると彼がスーダンの戦線で描いた絵が大評判であったので、一躍彼は流行画家になり、彼はメイジーと会って昔の恋が甦った。トーペンハウはディックの近くに居を構えていたが、一夜ベシー・ブロークという街の乙女を助けた。ディックはベシーをモデルにして絵を描き始めたが、ベシーはトーペンハウと恋仲となった。ディックは卑しい彼女の素性を知っていたので、トーペンハウとの恋を裂こうとしたので、ベシーはこれを恨みに思いディックが戦地で受けた傷がもとで失明したとき彼の描いた傑作を破き、メイジーとディックの仲にも誤解を起こさせた。世界大戦が起こった後、ベシーは自分の過ちを悔いて、メイジーのもとへ行って全てを懺悔し、ディックとの仲を昔に返した。

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