キートンの麦酒王

劇場公開日:

解説

「キートンの決闘狂」「キートンの歌劇王」と同じくバスター・キートン、ジミー・デューラント共演喜劇で、例によってエドワード・セジウィクが監督に当たったもの。ロバート・E・ホプキンスが書き下ろしたストーリーを、「アルセーヌ・ルパン」「地獄のサーカス」のケイリー・ウィルソンが脚色している。撮影は「キートンの歌劇王」「快走艇」のハロルド・ウェンストロムの担任である。助演者は「シナラ」のフィリス・バリー、「チャンプ(1931)」「怪物団」のロスコー・エイツ、「肉体」「カンターの闘牛師」のジョン・ミルジャン、「若き血に燃ゆる頃」のヘンリー・アーメッタ、「肉体」のエドワード・ブロフィー等である。

1933年製作/65分/アメリカ
原題:What! No Beer?
配給:MGM支社
劇場公開日:1933年12月31日

ストーリー

剥製屋のエルマー・J・バッツ君は一日禁酒主義大会に出席し、ホーテンスという美しい娘に一目惚れしてしまった。彼は彼女を社交界に新たに現れた令嬢だと信じたのであるが、実はビール密造ギャングの親分バッチ・ロレードの情婦だった。彼女と結婚するには百万長者になる必要があるという考えから、町の理髪師ジミィ・ポッツを口説いて、エルマーは全財産を投じてビール製造に着手したが、たちまち警察に知られて逮捕された。ところがビールのつもりで醸造したのは酒精分を全然含まぬ水同然のものであることが発見され、直ちに釈放された。そこで二人は改めて本物のビール醸造家となり、工場の製造能力を発揮して、町はたちまちビールの氾濫を来した。エルマーはロレードの敵手にビールを売りつけてだいぶ儲けたので、ホーテンスに求婚する資格ができたわけで、ビール工場も閉鎖してしまおうと考えた。がロレードもさる者で素人のエルマー・バッツに商売を荒らされて引っ込みはつかぬと、工場閉鎖に先んじて一味と共に襲撃して占領し、エルマーとジミィを拳銃で脅かして醸造の下働きをさせた。一方警察側でも、この醸造所が違法の酒精分を多量に含有するビールを製造していることを探知し、再び手入れしようと準備を始めた。これを聞いたホーテンスはエルマーに警告した。エルマーはさっそくビール無料提供と書いた広告板を背負って街をドライブしたので、群衆は警察に先んじて殺到し、ある限りのビールを飲み尽くして、証拠をなくしてしまった。一方ロレードの一味は手入れと聞いて遂電してしまった。にまもなく議会では禁酒法撤廃法案が通過した。そこでエルマー・バッツとジミィ・ボッツはいよいよ大金持ちとなった。ホーテンスもエルマー・J・バッツ君はいささか間抜けな男だと思っているが、少々の欠点は彼の巨富が補って余りあると悟り、彼と結婚することを承知した。

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