愁いの明星

解説

ガーディ・ウェントウォース・ジェームズ氏の原作になった小説に基づき、ベス・メレディス女史が脚色し「十番目の女」と同じくジェームズ・フラッド氏が監督したものである。主役は「恋の人形」「子を忘れし母」等出演のアイリーン・リッチ嬢で、ハントリー・ゴードン氏、ジョン・ハロン氏、ジューン・マーロウ嬢、エリノア・フェアー嬢、ガートルード・アスター嬢、ドン・アルバラドー氏等助演。

1925年製作/アメリカ
原題:The Wife Who Wasn't Wanted

ストーリー

マナリング検事はプレソウ判事から自分の息子が自動車事故で告発されているのを取り下げにするようにしてくれと頼んで来たが肯じなかった。その後検事の伜ボップは判事の娘ディアヌと同乗していて誤って一婦人を轢殺した。ボップの殺人罪を紛弾せねばならなくなった父の検事の苦しさより検事夫人は狂気の如くになって検事の反対党の弁護士ウォレスの許に走って夫の選挙戦に負けるように協力するから息子が罪に落ちぬ様にしてくれと頼んだ。醜聞として人々の耳から耳にその事が伝わった時検事夫人は一時身隠さねばならなかった。隠れ家として赴いたホテルにはディアヌもいた。ホテルが火災になって危急に瀕した時にディアヌはボップに罪はなく自分に凡ての責任がある事を打ち明けた。ボップは放免され、父と母とも和解した。ボップは恋人マージョリーと結婚し力を尽くして検事の選挙戦の運動をした。

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