アリゾナ怪盗異聞

解説

「情熱のメキシコ」「熱沙果つるところ」とワーナー・バクスターが主演する映画で「海の狼(1930)」に脚色者ラルフ・ブロックが書きおろした物語を自らジョゼフ・ライトと共同脚色し、「情熱のメキシコ」「これぞ天国」のアルフレッド・サンテルが監督し、「海の狼(1930)」「黒旋風」のグレン・マクウィリアムスが撮影したものである。助演者は「情熱のメキシコ」のモナ・マリス、「令嬢暴力団」のキャロル・ロンバード、「懐しのアリゾナ」のソレダッド・ヒメネス、「四枚の羽根」のセオドア・フォン・エルツ、ウィルフレッド・ルーカス、アーサー・ストーン等である。

1930年製作/アメリカ
原題:The Arizona Kid

ストーリー

1880年、米国西部地方にアリゾナ・キッド(ワーナー・バクスター)なる怪盗現れ頻りに跳梁跋扈していた。あまりに俊敏なる行動のため、誰もその本心をつきとめることが出来なかったが、実はシコ・キャプリロこそそのアリゾナ・キッドであった。彼はさる踊り場のロリータ(モナ・マリス)という踊り子から慕われていた。がシコは彼女の愛に報いようとせずニック・ホイト(セオドア・フォン・エルツ)という男の妹と称するヴァージニア(キャロル・ロンバード)に思いをかけた。だがニックとヴァージニアとは実は夫婦で、シコが人知れず金庫を所有していることを知って、彼からそれを巻き上げようとしていたのだった。そしてある時ニックはシコの不在を幸いに、この金庫を襲いシコの部下を傷つけた。シコは知らせによって金庫へ赴き犯人が誰であるかを調べた。そして再びとって返した時、彼はニックとヴァージニアが抱擁している姿を見た。彼等の奸策に気がついたシコは、ただちにニックに挑戦し彼を倒して復讐を遂げた。そして真に自分を愛し、常に役人の逮捕から自分を救ってくれていたロリータと新しい地を求めて逃げ延びた。

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