嵐の翼

解説

「当たり屋勘太」のサリー・アイラース、「一対二」「Gガン」のロバート・アームストロング、新人ビトン・ホワース、新進女優フランセス・セイジが重なる役を勤める映画で、ピーター・B・カインの原作をJ・ロバート・ブレンとエドモンド・L・ハートマンが協力脚色し、新進のリュウ・ランダースが監督にあたり、「愛情無限」のJ・ロイ・ハントが撮影したもの。「化石の森」のチャーリー・グレイプウィン、「小さい親分」のワード・ボンド、「虎鮫島脱獄」のアーサー・ロフト、フランク・M・トーマス等も出演している。

1936年製作/アメリカ
原題:Without Orders

ストーリー

ポートランドの総合航空会社の飛行士ワッドはエアガールのケイとと仲良しであった。新任の飛行士レンは社長ケンドリックの息子で、ケイの妹ペニイと恋仲であるが、ケイを一目見ると今度は姉の方にうるさく付きまとった。社長の命令でワッドはレンと同乗して働くことになる。ケイはレンが結婚してくれと言うので、ニューヨークにいるぺニイに彼のことを注意してやった。ペニィは直ぐやって来てケイに手出しをせぬように頼んだが、レイはそれを聞き入れず彼女を殴り倒して、ワッドやケイと一緒に旅客をソート・レーキへ運んでやった。するとそこへ殴られたペニイは重傷を負って入院したと電報が来たので、3人は直ちに引き返すことになり途中山間にさしかかった時、発動機に故障を生じたのでワッドは不時着を主張し、ケイは一時も早く到着したいのでそれに反対した。するとレンは2人を客室に閉じ込め、そのまま帰着した上で同僚にワッドを卑怯者と言いふらした。立腹したワッドはレンを殴りつけ、そのため会社をクビになる。こうして旅客機にはケイとレン、ワッドの代わりにティムが乗り込んで飛行することになった。嵐の日に飛行機に空中で氷に閉ざされ、無電の故障で連絡を失い危険に瀕した。レンは恐怖から正気を無くし、ティムを殴り倒し1人パラシュートで飛び下りたが、開かなかったため無惨の死を遂げる。残されたケイは旅客の命を一身に托され、残り少なになったガソリンを頼みに不時着陸場を求めている時、急を知ったワッドは山中に火を焚いて彼女と連絡を取り、付近の飛行場に無事着陸せしめた。ワッドはこの功績を認められて再び会社に迎えられ、ケイの愛をも同時に得たのである。

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