悪魔が跳び出す

解説

アルバート・ハケット及びフランセス・グッドリッチ合作の舞台劇からアーサー・コーバー、イヴ・アンセルが協力して脚色し台詞を付し「恋とお月様」「珍暗黒街」のエドワード・サザーランドが監督したもの。「街の紳士」のキャロル・ロンバード、「恋愛四重奏」のノーマン・フォスター、リリアン・タッシュマン、スキーツ・ギャラガー等々が出演である。

1931年製作/アメリカ
原題:Up Pops the Devil

ストーリー

無名小説家のスティーヴは恋仲である踊り子のアンを愛するの余り一日も早く結婚生活に入ろうとするが、彼女はスティーヴの収入では到底暮らしが持てないので快い返事を与えない。が遂にスティーヴの懇望に仕方なく一家を持つことになった。ギリギリの生活のうちにスティーヴは一篇の小説を書き上げ、アンの昔馴染みなる出版業者のギルバートの許へ持ち込んだが、ギルバートはそれを一見して、小説家もみっちり年期を入れなければいいものは出来んと断った。そこで発奮したスティーヴは今まで収入の途にしていた某社広告係の職を捨て一意創作の筆をとることになった。そして彼が名を成すまで妻のアンが昔の舞台に却って家計を助けることになったが、そうなるとスティーヴがいままで気づかなかった自尊心が出て来て妻の手によって生きる自分が耐えられていものとなり、遂にはそれがもとで2人は結婚別れさえするに至った。しかし一旦は互いの意地から離婚まで決心しかけたものの結局心では愛し合う2人だったのでやがて偶然の拍子から彼らは元の鞘におさまる。そしてスティーヴが小説家として認められる頃アンは近く母親になる身をなしていた。

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