劇場公開日 2014年3月14日

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「よりシャープによりスマートに、ロボット警官新生!」ロボコップ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0よりシャープによりスマートに、ロボット警官新生!

2014年7月9日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

瀕死の重傷を負った警官がロボットとして復活する人気のSFアクションがリブート。
初めてこのニュースを知った時、「ロボコップ」も遂にリブートされるのか…と思ったもんだ。

その後初御披露目された映像を見て、びっくり。
黒!?
シルバーじゃないの!?

一物の不安を感じつつ実際見てみたら、そう悪くないリブートなのでは?

全体的にシャープになった印象。
ティム・バートンもしくはジョエル・シュマッチャーの「バットマン」がクリストファー・ノーラン版のようにシリアス&ハードになった感じ。
そのシャープになった印象は、ロボコップのデザインそのものにも言える。
オリジナルは、良くも悪くもボテッとしたデザインだったが、スマートに格好良くなった。
初めはエッ?と思ったブラックカラーも意外といい。
ブラックカラーの前にシルバーバージョンも登場して、よりモデルの「宇宙刑事ギャバン」に似た雰囲気。

ストーリーはオリジナルをベースにしつつ、企業の陰謀や警察の腐敗を克明に。大衆を煽動するメディアなど現代風。
ロボットとしてのシステムと人間としての感情の葛藤、家族との関係など、しっかりオリジナルを継承している。

ロボコップがED209によじ登り戦う、「2」を彷彿させるシーンもあり。
さすがに「3」のように飛びはしないが。
メインタイトルにはベイジル・ポールドゥリスによるお馴染みのテーマ曲が流れ、新世紀のゴジラシリーズで伊福部音楽が使用された時と同様の興奮。

主演のジョエル・キナマンはピーター・ウェラーよりイケメンに。だからか、オリジナルより顔出しが多かった気がする…?
脇が豪華! ゲーリー・オールドマン、マイケル・キートン、ジャッキー・アール・ヘイリー、サミュエル・L・ジャクソン!
オールドマンとキートンは某ヒーロー映画の新旧共演。
サミュエル演じるメディア王は、映画冒頭のMGMのライオンの声までも担当するというびっくり演出!(笑)

苦言があるとすれば、オリジナルのようなインパクトが無いという事。
オリジナル第1作目で、マーフィが蜂の巣にされるシーンは、幼少時に見てトラウマになったほど。
第1作目の監督はポール・ヴァーホーヴェンなのでこればっかりは仕方ないが、今回の監督ジョゼ・パジーリャもロボコップを新生させ、好編リブートに仕上げた。

近大