劇場公開日 2014年3月14日

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「ロボコップなのに、荒唐無稽ではなく、リアルなところがいい。シリーズ物として続くなら、どんどん面白くなりそうで、次回作以降がすごく期待できます。」ロボコップ Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ロボコップなのに、荒唐無稽ではなく、リアルなところがいい。シリーズ物として続くなら、どんどん面白くなりそうで、次回作以降がすごく期待できます。

2014年3月22日
PCから投稿

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前のシリーズは面白かったけど、CGもなかったし、やや荒唐無稽なところがあった。

本作はその辺を直しているというか、リアル感をかなり出している。

ロボコップを製造するにいたった理由も、すごくリアルだったし、アメリカで作ってなくて、中国で作っているところもいい。

普通はやらないけど、製造過程の実験、改良などの部分にかなりの時間を当てていて、本当の本体(かなりエグイ)が出てきたりしていた。

外見も前は「宇宙刑事ギャバン」みたいな感じだったけど、今回は「GIジョー」の加速スーツみたいになっていて、かっこよかった。

でも、リアルなのはいいのだけれど、武器的なものが普通の銃やマシンガン、乗り物が普通のバイクというのでは、ややさみしい。

もっとSF的あるいは秘密兵器的な武器や、「ダークナイト」に出てくるような乗り物などがほしかった。

リアルでよかったのは、オムニコープ社のCEOと、その役をやっているマイケル・キートン。

外国の大企業のCEOなど、会ったこともないし、見たこともないけれど、イメージ的にはまさにこういう感じという人物だった。

発想がすごいのに加えて、口がうまく、マーケティング力もある。

発信力があって、情報操作というか、世論操作がうまい。

もしこういう人が相手で、製品のプロデュース力やプロモーション力の勝負になったら、現場中心主義、技術中心主義の日本企業は、とてもたちうちできないだろうと思わせる人物。

それに乗っかるマスコミのアナウンサー役のサミュエル・L・ジャクソンも、さもありなんという感じ。

博士役のゲイリー・オールドマンもいかにも実在しそうな感じで、すごくうまかった。

奥さん役のアビ―・コーニッシュは、リアルかどうかは別として、すごい美人。

美人揃いの映画「エンジェル・ウォーズ」でも、群を抜いて綺麗だった。

ハリウッドの新しいスター美人女優として、やっていけそうな気がした。

全体的には、リアルな分、面白さは多少落ちるので、単体では苦しいけれど、これから新しいシリーズ物として続いて行く予定の、第一作目ということなら、すごくうまく作ってある映画だと思いました。

Push6700