劇場公開日 2013年9月28日

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「福山雅治演じる父親がイケメンすぎる」そして父になる 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0福山雅治演じる父親がイケメンすぎる

2020年6月18日
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鑑賞方法:DVD/BD、映画館

泣ける

悲しい

楽しい

2013年11月3日最寄りのイオンシネマで観て以来2度目の鑑賞

当時カンヌで賞を獲った影響で劇場は三密状態で窮屈な思いをした
カンヌとかベネチアとかアカデミーとかこの世から無くなれと思いながら観たものだ

重いテーマだ

さすが是枝はうまい
彼は無駄に左翼発言を繰り返すためかアンチも多い
たとえ彼がパヨクでも映画監督として素晴らしいのは間違いない
思想だけで人間の価値は決まらない
それゆえに玉川徹も青木理も室井佑月も平等に価値がない

なるほど子供の演技が自然だ
是枝が為せる技だ
監督がモニタリングの演出をするなら観てもいいんだがな

主演の福山雅治がイケメンすぎる
父親っぽくない
イケメンの父親は世の中にたくさんいるだろうが
ガリレオは彼のルックスにぴったりはまったが今回はちょっと違うかな
福山雅治のイケメンぶりは非現実的に思える
大沢たかおあたりならうまくはまったような気がするが

どう見てもホームレスっぽいリリーフランキーが福山雅治の頭をポカリとやるシーンがあるが強い違和感を感じた
是枝監督の要望かリリーのアドリブかわからないが頭を叩くことはないんじゃないか
普通は肩を押すんじゃなかろうか

両方の父には内面的に明らかな欠陥がある
それゆえに人間味はある
奥さんたちにはそれがあまりない
よくできた嫁だ
美人だ
是枝の理想像なのだろう

良多は自己中だろうか
自己中なのは中村ゆりが演じた元看護士だろう

幸せとは?親子とは?血の繋がりとは?自分なりに深く考えた
血の繋がりがある親子だから幸せというわけではない
その逆もまた真なり
毎日つらい思いをしていると他人のちょっとした優しさに幸せを感じて涙が溢れる
年がら年中ボーと生きていると何が幸せかわからない

どっちの父親を選ぶかと聞かれたら自分が同じ立場なら福山雅治を選ぶ
リリーフランキーが一般人なら痴漢で逮捕されそう

尾野真千子という役者を初めて知ったのはこの作品だと記憶している
川で真木よう子と2人で横並びになったシーンで尾野の鼻の高さに驚いた
とんねるずが昔ミツカン酢のCMで「鼻たーかだか」って言っていたときにつけていた付け鼻みたいな変な鼻だなとあの頃は思った

良多慶多の再会シーンが泣ける

BGMのピアノが良い

やっぱり最後はモヤモヤした終わりかただった
痛快娯楽時代劇じゃないからしかたがない
これも是枝監督の特徴だ
是枝監督はだいたいいつもこうだ
「あれ?終わり?」
無能なんかじゃなくてあえてこんなふうにしているんだ
是枝の考えは知らないけど

みんなで一緒に暮らしちゃえば解決じゃないのかな

野川新栄