「彦一がかっこいいね！」任侠ヘルパー　やっくんさんの映画レビュー（感想・評価）

刑務所から出て来た彦一（草なぎ剛）は、極道の息のかかった介護施設で、しのぎをすることになりました。
老人達を言葉巧みに劣悪な施設に入居させ、その老人達に暴利でお金を貸し付ける悪徳ヘルパーなのです。

丁度、世間では、介護施設を舞台にした詐欺事件が取り沙汰されているのですが、しのぎの場が狭められる中、新たな資金源として地下組織が動き出しているのかも知れません。

テーマ的にも、注目度の高い作品になりました。厳しい目付きの彦一は、迫力のある演技を見せてくれています。
そんな悪徳ヘルパーが真っ当になる瞬間、草なぎ剛演じる彦一は、忘れていた優しさを心の片隅から思い起こしたのでした。劣悪な介護施設と、寄り添う気持ちのかけらも無いヘルパー達。良くできた話と彦一の好演が光ります。