劇場公開日 2013年5月25日

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「子に受け継がれる因縁」プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命 桔梗Fさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5子に受け継がれる因縁

2014年1月12日
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悲しい

知的

親の罪が子の世代にまで引き継がれるという血の因果を巡り、痛々しくも、胸に迫る結末へ向かう様を描いたクライムサスペンス!

という宣伝文句ですが、どちらかというとヒューマンドラマ。
物語は3部構成で、序盤ルーク(ゴズリング)、中盤エイヴリル(クーパー)、終盤ルークの息子(デハーン)目線で展開します。

一応、クライムサスペンスを謳ってるので(笑)ネタバレにならないようストーリーの詳細に関しては触れないでおきます(^^;

最初「主人公ルークかあ。スターウォーズみたいだなあ…」と思ってたら、ストーリーの骨子がそのまんま「スターウォーズ」でした(苦笑)
現代劇だし戦争ないし若干展開に相違はありますが、明らかにスターウォーズへのオマージュです(;゜∀゜)
そう思って物語が見直すと…
アナキンでしょ、ルークに、ダースベーダー、こいつはオビ=ワンで、あっ!無理矢理レイア姫まで(笑)
楽しゅうございます(*^^*)

被害者と加害者…その関係が子たちに受け継がれ。
日本では似たような設定の小説に
野沢尚の「深紅」※映画化もされた。やや重
乃南アサの「風紋」「晩鐘」極悪鬱!
があり、たいてい重苦しく泥々しています。

本作は泥々劇よりは「父子関係」に重きを置き、そこまで泥々ではありません。
国民性の違いでしょうか。

派手なアクションはないものの、バイクスタントや逃走劇、強盗、汚職などスリリングな展開もあり140分の長尺ですが飽きずに楽しめます。
シナリオ、演技、構図、音楽とも○
序盤の伏線がしっかり15年後回収されるので出だしから要チェック(^^)
注目は「写真」と「連れてかれるのは林(笑)」

余談ですが、登場するバイクはホンダとSUZUKI。
エバ・メンデスの車はホンダ・シビック、ルーク側のバンはトヨタと、故意か偶然か親日映画?となっているのも注目したい。←そこまでチェックしなくてよい(;´_ゝ`)

金に物を言わせたハリウッドアクション大作じゃなく、良質シナリオのドラマが観たい方にはお勧め(^^)

桔梗F
近大さんのコメント
2014年1月12日

名前は違いますが、“DAI”です。
モバゲーに続いてコメントを。

最初の印象では単なるクライムサスペンスだと思っていましたが、親子の因果の骨太な内容に興味が湧きます!

「スター・ウォーズ」を下敷きに見てみたいと思います♪

近大