劇場公開日 2012年10月20日

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「意義深い」希望の国 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0意義深い

2012年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 園監督作品では「自分が不幸なのは親のせい」というメッセージが色濃く描かれていて、とても苦手だった。それが『ヒミズ』では、被害者意識から踏み出し自ら手を汚す事を選択する表現がなされていてとてもよかった。しかし今回の映画は、今まで親に責任をなすりつけていたのが、国や東電に代わり、また被害者意識や被害者の立場がテーマに戻ってしまい残念だった。

 園監督には、もっともっと怒りを燃やしていただいて、国や東電にテロを仕掛けるような映画を作っていただきたいと切に思った。

 震災と向き合った映画というから期待していたのだが、放射線被爆から避難する人が中心で、見たいテーマとは違っていた。

 役者さんの演技は素晴らしく、震災の景色が映画として残る事は非常に意義深い。

吉泉知彦