劇場公開日 2012年8月11日

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「今この時代の中で見ておくべき作品」桐島、部活やめるってよ CRAFT BOXさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0今この時代の中で見ておくべき作品

2014年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

劇場公開中から話題だったにも拘らずパッケージ化されたから見たのだが、「これは映画館で見ておけば良かった」というのが観賞直後の率直な感想。
原作未読なのでどれほど原作が優れているのかはわからないが、映画単体として捉えて、この作品は2012年前後の世代を代表するような作品になるだろうと思う。

どの時代にも、その時代にだからこそ見ておくべき、その時代に見るからこそ価値のある、そういう作品がある。僕が若い頃ならば『竜二』や『ヒポクラテスたち』のように、その時代の若者の生々しさを切り取ったような作品。もちろん、そこは虚構の世界ではあるのだけども、妙に生々しく感じるもの……、それが『桐島、部活やめるってよ』という映画で全編にわたって醸し出されている。実際の今の高校生達の評価はわからないのだが、多分間違いなく、今の若者の生活のなかに漂っているだろう空気感を見事に描いているという事を、見ている大人たちに伝えている。
すっかり中年になってしまった僕が、あと10年先にこの映画を思い出して感慨深いものがあるかと言えば、ちょっと違う気がする。また、20年後の若者がこの映画を見て誰もが敏感に何かを感じるかと言えば、それも違うと思う。
ただ、今この時代を切り取ったという意味では、この時代のなかで鑑賞され、この時代だからこそきちんと評価されるべき作品ではないだろうか。

食わず嫌いでスルーしていたことを後悔した。

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