劇場公開日 2012年8月11日

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「緻密に計算された映画」桐島、部活やめるってよ o9v9oさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0緻密に計算された映画

2012年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

.

緻密に計算された映画だと思いました。

タイトルが発表された時点で、ボールはすでに投げられていて
観客は映画館でその飛跡を追うことになります。

「桐島がやめる?」ってとこから本編がスタート。
余分な前置きがないので
すぐに作品の世界に没入できました。

カメラや音が近く
あたかも その場にいるかのよう。
懐かしい気分になりますね。

たしかに学生時代には、見えない力関係が存在していました。
そこにきちんと光をあて、
個々の立場の視線を、繊細に描写していることに
この映画の価値を感じます。

それぞれが人生の主役であり、それぞれが誰かの脇役。
そんなことを思い起こしました。

社会に出ると、また違うモノサシに出会うので
この時期のことを忘れかけていましたが
現役の学生にとって、
またかつて日本の学生だった私たちにとって
コアなテーマだと思います。
多くの人に 見て欲しいですね。

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o9v9o