劇場公開日 2012年7月7日

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グスコーブドリの伝記のレビュー・感想・評価

全26件中、21~26件目を表示

5.0賛否両論。でも、素晴らしい作品でした!

2012年7月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

賛否両論ありますが、素晴らしい作品でした。
映画を見たあと、気持ちがつるっとしているのではなく、何かを考えるきっかけとなりました。
考える過程もなんだかへんてこで、感じとったものを言葉にしようとする、なんだか不思議な感じでしたが、是非体験を!一見の価値有りです!!
銀河鉄道の夜は、かつての子どもに強烈な印象を残し、印象に残っている人も多いはず。その世代が大きくなりブドリを子どもと一緒に見る。
大きくなってしまった私達が感じることのはるかにたくさんの事を子ども達は感じ得るかもしれない。
すばらしい作品は常に時代を予感するのでは。

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銀ネコ

5.0「言葉」と「思い」の間にある何かを感じる映画!!

2012年7月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

これからの未来に大事なことを教えてくれた映画でした。
不思議な世界観にすぐにとりこまれました。
数年前に公開予定だったはずがいろんな偶然で延び、3.11後に公開となり、この時期に必然的な何かを感じました。
いろんなことを感じ、さいごには号泣してしまいました。
こどもには難しいかな。。と思ったのですが、銀河鉄道の夜を小さい頃に見た私の奥に作品が残っているように、この作品も子ども達のどこかに残ってゆく、子どもにしか感じられないものがあるのかもしれません。
あの黄色い三角は「言葉」と「思い」の間にあるものなのかも。
意味を理解するのではなく、感じる映画として是非体験してもらいたいです!!

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しかくさんかくまる

4.0幻想の物語

2012年7月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

宮沢賢治の世界観がわかる人には感動的ですが、子供には難しいかな。
なつかしのネコ版銀河鉄道が観たくなりました。

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トリシア

5.0独特の世界観が…

2012年7月8日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

幸せ

始まっていきなりの世界観にすぐに引き込まれました。
音楽も素晴らしくマッチして、とても心地良い空間でした。

思わず目頭があつくなる場面や…幸せな気分になる場面も…
もう一度観てもいいかな?と思える
作品で満足でした。

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たろ助

4.0原作→漫画→映画

2012年7月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

おそらく、原作を読んだ人読んでない人、
ますむらひろしの漫画(グスコーブドリの伝記をネコ漫画化したもの)を見た人見ない人で、作品に対する印象が大きく異なります。私は原作・漫画ともに知っていた分、ストーリー展開やキャラクターの扱われ方に対して結構違和感を感じてしまいました。特にグスコー・ネリと泥棒(コトリ)に関してです。

「宮沢賢治の物語は幻想色が強いもの」というイメージとは別に、杉井監督はエンターテインメントとして楽しめる作品であることも強調していることもあり、宮沢賢治が表現しているものとは「別のファンタジー」も含まれていると思います。
(もちろん猫世界であることとは別にです)

この映画から「グスコーブドリの伝記」という一つの物語を知った場合、映画を見ててどこかに疑問を持った時には、すでに出版されているますむらひろしの漫画(宮沢賢治シリーズ)や原作を読むことをお勧めします。

今の時代の物語世界として原話をスケールアップしたかたちで演出していること、映像美に関してもとても満足できた作品です。猫好きの方にもお勧めです。

製作が発表されたのは2008年、杉井監督は震災とは結びつけたくはないと言っているが、タイミング的に「震災前と震災後でどこか内容が変わっていたとしたらどこだろう」などと考えてしまう・・・

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katswell

4.0もし、原子力がなかったなら、この映画で描かれたように…

2012年7月7日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

1985年公開の劇場アニメ「銀河鉄道の夜」。宮沢賢治の童話をますむら・ひろしがネコのキャラクターで漫画にしたものを杉井ギザブロー監督(最近では劇場アニメ「あらしのよるに」05年も)が映像化した。そのスタッフが27年ぶりに集まり、さらに手塚プロダクションも参加して作り上げた。
宮沢賢治が生きた1920年代に東北は地震や冷害にみまわれ、それが賢治の作品にも反映しているという。このアニメの企画がはじまったのは5年前だが、制作途中の2011年3月に東日本大震災が発生。スタッフたちはこの映画に、東北の復興再生へのメッセージを託したという。
ますむら・ひろしの愉快なネコのキャラクターたちを起用したことでファンタジー色の強い異世界を作り出すことに成功。ジェームズ・ティソやアンドリュー・ワイエスの絵を参考にしたという阿部行夫美術監督によるイーハトーヴの森の情景は絵画のように美しく、街の描写ではレトロ調な近未来世界をも創造している。

イーハトーヴの森で、木こりの父と料理上手な母、兄を慕う妹ネリと暮らしていたブドリだったが、冷害が襲い幸せな生活は一変してしまう。最後の食べ物を子どもたちに残して両親が森に消えるなどの悲劇の描写があっさりしていて、よくわかりづらい。人攫いに連れて行かれる妹ネリの行方も、より幻想的な描き方だったが、そこは原作通りの結末にした方がまだ救われたように思った。
子供だったブドリが出会いと別れをくり返す成長物語になっている。
この映画の世界では火山の研究開発が盛んだ。もし、原子力がなかったなら、日本でも代わりに火力が発展し、今回のフクシマの悲惨な出来事も避けられたのではないかとも思った。

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aotokage