「人には人を救う事ができるのだろうか?」精神科医ヘンリー・カーターの憂欝 Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0人には人を救う事ができるのだろうか?

2012年6月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

誰にでも表と裏の顔が多かれ少なかれあるものだ。

理想と現実  本音と建前  情熱と失望

人間誰もが悩みを抱えて生きている。精神科医も勿論一人の人間である。

彼の患者と彼自身の抱えきれない失意を浮き彫り描く事で、人は互いに無意識の内に
お互い時に、人に救われ、時に人を救い、お互いに支え合って生きている姿に救われる。

人間は、肉体だけの存在ではないし、精神だけでもない、もう1つ魂を持った存在と言う側面を併せ持つ。この魂としての自分を忘れてしまうと、解決が不可能な問題が出て来る
ようである。

何かに悩んでいるには、自己を省みるヒントになるかも知れない映画だ。
特に問題の無い人にもたまには、こんな変わった映画の良いかも知れない。

ハリウッドの映画人の裏側の世界を少しばかり、見せられた気がする。
夢を売る人の夢は、どう紡がれるのだろうか?
平凡に生きる事が一番幸せに近くにいる事なのだろう?
過度なプレッシャーの無い生活が一番だよね。

K・スペーシーをはじめ、俳優の芝居も良かった
地味な作品ではあるけれど、観て決して損は無い作品だった。

ryuu topiann