劇場公開日 2013年2月1日

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「ダーティーな主人公と、CGに頼らないアナログな感じの映像、緊張感あふれる演出が面白かった。」アウトロー Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ダーティーな主人公と、CGに頼らないアナログな感じの映像、緊張感あふれる演出が面白かった。

2013年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

イーストウッド氏のダーティーハリーシリーズが好きなので、基本的にこの映画の主人公のような、ダーティーな感じの一匹狼は好きです。

今までも強いヒーローはいっぱいいたけれど、ジャック・リーチャ―のように自分の痕跡を消すことを最大の武器にしているようなヒーローはいなかったような気がする。

家、携帯電話、免許証、クレジットカードなど、身元が特定されそうな者は一切持たない。

名前も偽名を使い、武器や車のたぐいも持たず、常に敵の物や、借りた物で戦う。

一度いなくなったら見つけられないゴーストみたいなもの。

ゴーストだから、法律など関係ない。

そのくせ敵の痕跡は絶対に見逃さない。

ちょっとした痕跡から、どんどん犯人に迫っていく。

敵には見つからないけど、自分は敵を捜し出してしまう。

これは怖い。

人間対ゴーストみたいなもの。

現実の戦いにおいては当たり前だけれど、映画でのヒーローは正々堂々さを重視するため、今までなかったような気がする。

CGに頼らないアナログな感じの映像もよかった。

CGを使うと現実感や、緊張感がなくなってしまうような傾向があるけど、本作はほぼ使ってないような気がした(使っていてもわずかだと思う)。

誰が味方で、誰が敵なのかよくわからない演出もよかった。

特に女性弁護士のヘレン・ロディンやってた人。

やたら胸元が気になる美人なのだけれども、主人公のジャック・リーチャ―は手を出さないし、味方のようだけれども、どうなの・・・?みたいなところが、最後までわからなかった。

ダーティーな感じの主人公と、CGに頼らないアナログな感じの映像、緊張感溢れる演出が面白かった。

Push6700