劇場公開日 2012年2月17日

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「設定、世界観がとにかく秀逸。だけに惜しい。」TIME タイム アルさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5設定、世界観がとにかく秀逸。だけに惜しい。

2021年6月27日
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『時間=通貨=寿命』という発想が素晴らしく、体内時計という時限爆弾の設定が緊迫感増。常に『死』へのカウントダウンを気にする生活。本来、平等なはずの『時間』に貧富の差があり、それが『財産』となっているのが凄い。

ウィル役のジャスティンの好演も随所に光り、シルビア役のアマンダが魅力を最大限に発揮。SFアクションの括りだが、アクションは全体的に控えめ。

秀逸な設定が逆に縛りとして厳し過ぎる感も否めなく、展開が窮屈になってしまったか。大切な『時間』も容易にやりとり出来るのと、随所に物語上の突っ込み所が見えてしまい、観ている側の没入感を削いでしまったか。

最初から設定としての世界観として受け入れ、多くは突っ込まないで楽しむ映画。戦う先が見えにくく、時間監視員とギャング、そして大ボスとバラけてしまったのは残念。最初と最後で綺麗に伏線を回収するのは良い。

惹き付けられる展開が多々あったのだが、脚本次第では、物凄く大化けしたかもしれない。設定に興味が出たら試しに観るのは全然アリの、時間の大切さを考えさせられる『勿体ない』一本。個人的に設定は凄く好きなので★+0.5。

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アル