劇場公開日 2012年9月15日

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「脚本こそが映画の生命なのだと再確認した気分です。」鍵泥棒のメソッド お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0脚本こそが映画の生命なのだと再確認した気分です。

2020年8月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

いや、驚きました。
脚本が素晴らしく、俳優陣も心から楽しみながら演じている映画に、ほんと久しぶりに出会った気持ちがしています。

プロットを聞いた時点では、
「頭を打って記憶を失った男と、彼になりすまそうとした売れない役者……」
という話でして、
「あ、またよくある人格入れ替わり系か」
と思って興味をそそられなかったのですが。
いやいやなんの。

脚本は、真に驚くべき展開を見せ、この一見ありえない話に十分以上のリアリティーを与え、かつて観たこともなかった世界へと、観客をグイグイ連れて行ってくれます。

演者の人数がごく少数でギャラも抑え気味、スタジオにもお金は掛かっていないと思いますが、その分、脚本で勝負というわけでしょう。
これだけ素晴らしい脚本を与えられた香川照之の怪演の凄味も冴えに冴え、堺雅人の演技も抜群で、そしてこんなに美しい広末涼子を再認識できたのも驚きでした。

お水汲み当番